PLNETA “LA SEGRETA”

プラネタ社を代表するワイン「ラ・セグレタ」の新ラベルに込められた思い

October 2024

プラネタ社が創業30周年を迎えるにあたって、同社を代表するワイン「ラ・セグレタ」のエチケットが新しく生まれ変わった。

 

 

 

 1994年、プラネタの最初のワイナリーは、かつてアラブ人の要塞だったマッツァラッカールの森と、アランチョ湖を囲むオリーブ畑の間に位置するウルモ・エステートに設立された。

 

 ここに、土着品種と国際品種を実験的に植樹し、今日、メンフィ、ヴィットリア、ノート、エトナ、カーポ・ミラッツォという、シチリアの5つの地に計400ヘクタールのブドウ畑、7つのワイナリーを有するプラネタ家のワインの物語が始まったのだ。

 

 1995年、ウルモのシャルドネの畑から「シャルドネ」のファーストヴィンテージがリリースされると、世界的に高い評価を獲得。プラネタ社は一躍脚光を浴びることとなった。それは同時に、それまでバルク売りが中心だったシチリアワイン全体が脚光を浴び始めたことを意味していた。シチリアのテロワールの偉大さ、その未知なる可能性が、世界から注目されるようになった瞬間である。

 

 

プラネタの創業の地であるメンフィのウルモ・ワイナリー。

 

 

 

 そのプラネタ社が創業当初から大切に造り続けている代表的な銘柄が「ラ・セグレタ」だ。

 

 オリジナルのワインラベルに描かれたこの地域の18世紀の地図は、ワインが地域の古い歴史に深く根ざしていることを表していたが、プラネタ社が創業30周年を迎えるあたって、「ラ・セグレタ」は現代的で洗練されたエチケットへと変貌を遂げたのだ。

 

 生まれ変わった新しいエチケットには、様々なシチリアのハーブ、花や根が描かれ、自然の控えめで、しかし力強い美しさが表現されている。これは、19世紀のシチリアの植物類を詩的に描写した植物図鑑を手掛けた博物学者ジュゼッペ・リッジオにインスパイアされたものだという。自分たちの島『シチリア』への感謝の気持ちと誇りを常にもち、「ラ・セグレタ」のワインを通じ、自然との特別な絆、豊かで寛大なシチリアの大地との絆を表現したのである。

 

 

左から、サンティ・プラネタ氏、フランチェスカ・プラネタ氏、そしてCEO兼醸造責任者のアレッシオ・プラネタ氏。

 

 

 

 2023年、『WINE ENTHUSIAST』誌のWINE STAR AWARDSにて、CEO兼醸造席に社のアレッシオ・プラネタ氏が年間最優秀ワインメーカー賞を受賞。イタリア人として4人目、16年ぶりの快挙となった。また、今年の3月にデュッセルドルフで開催された「Meininger Awards Excellence in Wine & Spirits」において、プラネタ家は「Wine Family of the Year」として表彰された。

 

 

新エチケットのお披露目となる「ラ・セグレタ ボタニカルツアー」は、パレルモ、ニューヨーク、オスロ、東京、ロンドンと続いた。「美しい自然の中で発表したい」というアレッシオ氏たっての希望で、東京ではイタリア大使館と目黒の東京都庭園美術館にてお披露目された。

 

 

 

「ラ・セグレタ」のボトルには、シチリア島内で分別収集から得たリサイクルガラスを100%使用している。ボトルはマルサラのガラス工場で製造されており、再生ガラス、短距離の供給チェーン、軽量ボトル(410g)を選択することで、二酸化炭素の排出量を大幅に削減することに成功した。

 

 創業30周年を迎えたのを機にリニューアルした「ラ・セグレタ」の新しいエチケットには、より一層オーガニックでサステナブルな、人にも地球にも優しいワイン造りを続けていくというアレッシオ・プラネタ氏という確固たる意志が表れている。自然への敬意と愛情をさらに豊かにしてほしいという願いが込められているのだ。

 

 

「ラ・セグレタ」の新しいエチケット。左はネロ・ダーヴォラ、メルロー、シラー、カベルネ・フランをブレンドした「ラ・セグレタ・ロッソ」、右がグレカニコ、グリッロ、シャルドネなどをブレンドした「ラ・セグレタ・ビアンコ」だ。他に、単一ぶどうのボトル「ラ・セグレタ・グリッロ」と「ラ・セグレタ・ネロ・ダーヴォラ」がある。

 

 

 

 日本でもイタリアでも、「ラ・セグレタ」のワインがリストランテでオンリストされているのをよく見るが、それは「ラ・セグレタ」がさまざまな場面でさまざまな料理と寄り添ってくれる、大変フレンドリーで楽しいワインであるからだ。

 

 

お問い合わせ先:日欧商事 TEL.0120-200105

 

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