THE NEW OPEN,
ORIENTAL HOTEL FUKUOKA HAKATA STATION

九州・福岡、ホテル・ラッシュの目玉
オリエンタルホテル福岡 博多ステーション

April 2019

 

 いま日本一、ホテル業界が盛り上がっている街、それは福岡である。

 

 年間に訪れる観光客の数は、2,000万人を突破し、6年連続で過去最高を更新した。彼らが消費する金額は5,000億円に届く勢いだ。外国人観光客の伸びも著しく、福岡空港および博多港からの入国者数は309万人(2018年)を記録し、5年間で2.6倍となった。

 

 当然、ホテル・ラッシュが巻き起こる。福岡のホテル・旅館の部屋数は28,329室となり、2018年だけで2,807室のプラス。2019~2020年では、47棟、6,680室のニューオープンが予定されているという。

 

 

 今回、その目玉のひとつとなるホテルを取材した。<オリエンタルホテル福岡博多ステーション>である。九州一の乗降客数を誇る博多駅の目の前という好立地に、去る4月9日にオープンした。

 

 オリエンタルホテルといえば、140年以上の歴史を持ち、ホテルとして日本最古といわれる系譜に連なる名門である。その総支配人、松浦啓氏にホテルの魅力について伺ってみた。

 

 

「セールスポイントとして挙げられるのは、まず何と言っても立地条件のよさです。新幹線も通るJR博多駅・筑紫口からは地下道で直結されており、徒歩1分とかかりません。また空港へのアクセスのよさも他に類を見ない。博多駅から福岡空港までは地下鉄で5分です。アジアの中でも、福岡ほど空港が近い都市は少ないのです」

 

 国際的な会議・レセプションが度々開かれるのは、“行きやすさ”が大きな理由だという。

 

 延床面積18,599平米、客室数221、7つのレストラン、13のバンケットルームを擁し、数百名規模のパーティまで対応する。

 

 

 

 

「コンセプトは、“繋ぐ”ということ。ここは九州の拠点であり、人と人が繋がる場所なのです。福岡が持つ、素晴らしい文化と歴史を、お客様にお伝えしたいと思っています。特におすすめしたいのは“食”ですね」

 

 オープニングを記念した春のメニューに並んだのは、地鶏のダブルコンソメ、高級魚アラ(クエ)、博多和牛、特産苺あまおうなど。それらを丁寧な仕事と斬新なプレゼンテーションで提供する。サプライズは室見川の素魚(しろうお)の踊り食い。口の中で跳ね回る小さな魚に、参加者は目を白黒させていた。ここでは九州という土地が、いかに豊かな海と山の幸に恵まれているかを知ることができる。

 

 

 

 盛りつける器は、福岡が誇る伝統工芸品、小石原焼だ。1682年から続く古窯で、“飛び鉋”や“刷毛目”といった技法を特徴とする。その意匠はどこかモダンで、最近ではビームスなどのセレクトショップでも扱われている。館内のカフェ&バー“クロスポイント”では、これでフレンチプレスのコーヒーが供される。2階の“ライブラリー”では、ろくろによる小石原焼の製作体験なども企画されており、九州の文化に「手で」触れることができる。

 

 

「もうひとつのコンセプトは“都会の中のオアシス”ということです。街の雑踏から、一歩入ると、そこには別世界が広がっています」

 

 5階の“エグゼクティブ・ガーデン”は、ビルの谷間に現れた空中庭園のごときスペースで、ミニ・プールを囲みソファが並べられ、まるでアイランド・リゾートのような趣きだ。宿泊者は思うさまにリラックスすることができる。

 

 併設されたジムには、イタリア“テクノジム”のマシンが並べられている。世界で一番デザインがいいといわれるエクササイズ・マシンで、爽快な汗をかくことができる。

 

 

 

 室内に目を移そう。インテリアは“ナチュラル&クール”。明るいウッド素材が多用され、お洒落かつ落ち着ける空間だ。

 

 オープンしたばかりなので、すべての設備が最新であるところがいい。調光・調温をはじめ、Wi-Fiもストレスなく使える。すぐ手が届くところにコンセントがあり、スマホの充電にも苦労しない。洗面台がバスルームの外にあり、気軽に手洗いが済ませられる。

 

 

 特筆すべきはベッドのクオリティだ。すべての部屋にアメリカ“シモンズ”のベッドが設えられている。独自のテクノロジーで作られたポケットコイル・マットレスは別次元の快適さで、深い眠りを得られる。忙しいエグゼクティブにとっては、何よりのことであろう。

 

 機会があれば、バルコニー付きの部屋をブッキングして欲しい。窓外のバルコニーは15平米ほどもあり、広々としている。ビルの谷間で日光浴できるのは、ここならではの贅沢だ。まさに都会のオアシスである。

 

 

 ランチョンにて配られた総支配人直筆の和紙には、“Spice Up!(スパイス・アップ)”とのスローガンがあった。

 

「これは“より面白く、より楽しく”といった意味です。オリエンタルホテルに泊まるお客様に、24時間をエンジョイして頂きたいのです」

 

 立地、食、そして最新の設備が揃った<オリエンタルホテル福岡博多ステーション>は、注目エリア福岡で、いま最も面白く、楽しいホテルといえよう。

 

 

オリエンタルホテル福岡博多ステーション

住所:福岡県福岡市博多区博多駅中央街4-23
TEL:092-461-0170

www.oriental-hotels.com/fukuoka-hakatastation/