NEW SEASON CARUSO

今“カルーゾ”が人気の理由

Tuesday, July 21st, 2020

カルーゾの新作は、メンズウェア界における新しいアプローチである。

それはまるでスタイルの錬金術のようだ。

 

 

text nick scott

 

典型的なイタリアンクラシックである3つボタン段返りのジャケットも、カルーゾの手にかかると、どこか表情を変え、新鮮な面持ちとなる。これは素材・色・ディテールなどに、ほんの少しの微調整を加え、今までにない仕上げを施しているからだ。これがカルーゾにしかできないソフトテーラーリングの魔法である。

 

 

 

 今シーズン、ファッショニスタたちの間でカルーゾが話題になっている。カルーゾが作る服は、他のブランドとは何かが違い、その違いが次のトレンドを牽引しているのだ。洗練されたコレクションを見てみてほしい。

 

 ここで紹介している、3つボタン段返りの“バタフライ”ジャケット、コットンのニードルコーデュロイ・シャツなど、これらすべてが、フォーマルウェアとレジャーウェアの境界に位置している。クラシックとカジュアル、両方を兼ね備えている。

 

 パルマのテーラーリング・ハウス、カルーゾは、その“サルトとしてのフィロソフィー”を忠実に守っている。カルーゾはもともと、小さなワークショップとして設立された。ブランドは、ナポリのテーラー、ラファエル・カルーゾによって、1958年につくられた。彼は生粋のイタリア人であり、クラフツマンシップに対する絶え間ない努力によって、テーラーの技術をアートの域にまで高めようとしてきた。そこにはクラシックなエレガンスと機能性がある。ブランドは現在でも、献身的な600人のクラフツマンによって支えられているのだ。

 

 

カルーゾの服は一見普通だが、よく見るディテールが少しずつ他とは違う。ファクトリーとしてさまざまなブランドを手掛けてきたことから、多くの引き出しを持っているのだ。またレディスやモードブランドのOEMも多く、どこかフェミニンで洗練された雰囲気が漂っている。

 

 

 

 

 一方、ソラーニャの本社で重要視されるもうひとつの言葉は“ソフト”である。これはカルーゾのやり方を、一言で表すキーワードだ。カルーゾにとって、衣服は着やすく、しなやかにデザインされていなければならない。彼らにとってのソフトとは、構造だけでなく、質感や色も意味する。柔かく、微妙な色出しを得意とする。

 

 このブランドは、紳士服の定番の生地、ディテール、色、仕上げに、かすかだが重要な微調整を加えることで知られている。その結果、生み出される衣服は、より多彩でコーディネイトの幅が広く、表現力豊かになる。 カルーゾは、この微調整を通して、普通の服に魔法をかけているのだ。

 

 例えば、新しい“アイーダ”ジャケットはグリーンヘリンボーンのウール×コットン素材、またはネイビーの千鳥格子のウール×コットン×カシミア・ブレンドで提供され、フラップ付きポケットやナポリ風パッチポケットが付いている。今までのイタリアンクラシックの文法を守りつつ、新しいミクスチャーとソフトなコンストラクションを提案している。

 

 コットン・ニードルコーデュロイのシャツの色は、ネイビーブルーとグレージュというソフトで新鮮なものだが、カッタウェイ・カラーを備えたクラシックな意匠で、どんなアイテムともコーディネイトすることが可能である。

 

 さり気なくトレンドを取り入れるには、カルーゾの服を選ぶのが最良の選択といえるのだ。

 

 

 

THE RAKEのサイトでカルーゾ、買えます。

THE RAKE本国版のサイトではカルーゾの製品を通販している。日本へも発送が可能だ。

左から順に:カルーゾのシグネチャーモデルである“バタフライ”ジャケット。模様はブラウン×グリーンのハウンドトゥース、素材はウール×コットンが用いられている。US$565(50%OFF)/同じくシグネチャーモデルの“アイーダ”ジャケット。ウール×カシミア素材を使い、フルライニング、フルキャンバス仕立てとなっている。クラシックなのにどこかモダン。US$510(50%OFF)/コットンシャツ。微妙な色出しはカルーゾならでは。US$108 Caruso all at The Rake