Mercedes-Benz V 220 d AVANTGARDE Extra-long Black Suite

メルセデス・ベンツ Vクラス:ビジネスも、週末も動くラウンジの贅沢

November 2023

もしも移動中にもプライベートな空間が確保できるのだとしたら、時間をより有効に活用できると考えることはないだろうか。メルセデス・ベンツのVクラスは、その有力な選択肢になるだろう。

 

 

text unit-kompas

photography takahito naito

thanks to regina resort fuji suites & spa

 

 

V 220 d AVANTGARDE Extra-long Black Suite

メルセデスの持つ安全性と扱いやすさ、上質感をミニバンで実現したのがVクラス。全長約5.4mの車体を生かして、すべての乗員がくつろげるゆとりある室内空間を実現した。全長×全幅×全高:5,385×1,930×1,930mm ¥13,300,000 ~(メーカー希望小売価格)MP202301 Mercedes-Benz ※受注生産

 

※価格には付属品価格および税金(消費税を除く)、保険料、自動車リサイクル料金、その他登録等に伴う費用等は含まれておりません。※MPはメルセデス・ベンツ日本で使用しているモデル識別コードです。機能装備等はMPごとに異なります。詳しくはメルセデス・ベンツ正規販売店へ。

 

 

 

 ビジネスにおいても、プライベートにおいても、移動時間をいかに有効に活用できるか、その重要性については今さら語るべくもない。そして、セキュリティや感染症といったさまざまなリスクが顕在化している昨今の情勢を考えれば、プライバシーが保たれている快適で安全なパーソナルモビリティを確保しておくことは、優先順位の高い要件といえるだろう。

 

 メルセデス・ベンツ Vクラスは、プレミアムミニバンというセグメントを創出した先駆者。ガソリン自動車を発明した彼らにとって、移動の快適さと安全性の追求は常にトッププライオリティである。だから、多人数が乗車するミニバンというセグメントにおいても、プレミアムな存在を目指したのは、ごくごく当たり前のことである。

 

 2019年から発売されている現行モデルでは、欧州車ならではの高い走行安定性はそのままに、電動デュアルスライディングドアやリアエンターテインメントシステム(純正アクセサリー)といった高級ミニバンのトレンドを採用。装備や専用アクセサリーといった細部にまでこだわりつつ、年々改良を重ね熟成を深めている。そんなVクラスの実力を確かめ堪能するべく、富士山麓のリゾートホテル『レジーナリゾート富士』を目指すワンデイトリップに出かけてみた。愛犬とゆっくりくつろげる施設としても知られている。

 

 選んだのは、ブラックペイントされたアルミホイールが精悍な印象を与える「V220d アバンギャルド エクストラロングブラックスイート」。全長5,385mmという堂々たるサイズにロングホイールベースを組み合わせることで、7人すべてにゆとりの空間を提供するフラッグシップだ。

 

 

「V 220 d アバンギャルド エクストラロング ブラックスイート」は、内外装をブラック基調でまとめあげ、精悍なスタイルを与えたモデル。フロントグリルやバンパー、サイドミラーにブラックのアクセントを施しているほか、足元には専用のブラックペイント19インチAMG7ツインスポークアルミホイールを採用。最新の直列4気筒クリーンディーゼルエンジンは力強く静粛性に優れる。下:バックドアには専用のエンブレムがあしらわれ特別感を演出。

 

 

 

 最新のメルセデス・ベンツは、ラグジュアリーでありつつスポーティなテイストを備えるのが特徴。このVクラスのインテリアもブラック基調でまとめられており、カーボン調パネルが採用されている。

 

 座席は全席が上質なナッパレザーで覆われており手触りがいい。シートに腰かけると、視界が開けていて見通しがいいこと、車体の大きさが摑みやすいことに気がついた。デジタルルームミラーを採用し、人や荷物によって視界が遮られるミニバンの弱点を克服した。これは嬉しい装備だろう。ナビゲーションの画面は大きく見やすく、タッチ操作や音声入力に対応する「MBUX」を採用しているので、スイッチ類もすっきりと整理されている。運転席と助手席のベンチレーション機能やセンターコンソールの冷蔵庫など、ロングドライブを快適に過ごすための装備も十分に備わっている。流石はロングドライブの多い欧州で鍛えられたプレミアムミニバンだ。

 

 高速道路に入るとパワートレインの美点が際立ってくる。最新型のクリーンディーゼルと9速ATの組み合わせにより、巡航中のエンジン回転は低く抑えられている。快適だし、経済的でもある。安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」の恩恵も大きかった。Vクラスのようなクルマこそ、こうしたサポート技術が重要。駐車場や車寄せでの取りまわしにも不安を感じずに済んだ。

 

 ホテルまでの道のりでドライブを満喫したので、帰り道は運転を任せて2列目シートを体験することにした。

 

 足を組めるゆとりの広さと上質なシートの組み合わせは、まさにファーストクラスの感覚だといえる。テーブルを引き出せば移動オフィスとして十分使えることが確認できた。黒基調のシックな雰囲気は、オンだけでなくオフでも落ち着けそうだ。

 

 そうそう、ブラックスイートには、リアにエレガントなデザインの専用エンブレムが掲げられる。世界観を表現し、Vクラスの最高峰であることをさりげなく表現する秀逸なアイテムだ。

 

 

左:Sクラスよりも長い3,430mmものホイールベースを生かして、大人7人それぞれが快適に過ごせる空間とラゲッジスペースをパッケージング。2列目には、カップホルダー、USBポート、スマートフォン用トレイなどを備えるエクスクルーシブシートを標準装備。右:運転席と助手席の間のセンターコンソールには、3.2ℓの容量がある冷蔵庫と温冷機能付きカップホルダーを用意。

 

 

左:前席背もたれのシートバックテーブル。右:3列目シートも大人が快適に過ごせるサイズ。