LALIQUE CRYSTAL DAZZLES AT THE NEW ARTISTS’ BAR IN LONDON’S FAMED HOTEL THE DORCHESTER
ロンドンの高級ホテル、ザ・ドーチェスターにラリックのバーカウンターが登場
July 2024
インテリアデザイナーのピエール=イヴ・ロションの主導のもと、ロンドンを代表するホテル、ザ・ドーチェスター(The Dorchester)の「アーティスツ・バー(Artists’ Bar)」にラリックのバーカウンターが登場した。高貴なクリスタルガラスの輝きが、最高峰のホテルに新たな洗練を添える。
ラリックは、卓越性への情熱と、フランスのアール・ド・ヴィーヴルの世界を永続させるという信念を持つデザイナーのアイデアを、独自のノウハウと高度なクラフツマンシップで実現してきた。こうしたユニーク貴重なコラボレーションのなかでも、ピエール=イヴ・ロションとの協業はごく自然な成り行きで実現した。2023年3月に終了したザ・ドーチェスターの大改装では、彼は新しいバーの豪華なデザインを考える際に、ラリックをパートナーに選んだ。
Pierre Yves-Rochon(ピエール=イヴ・ロション)。偉大なフランスのインテリアデザイナーであり、世界中の名だたるラグジュアリー空間を手掛ける。
ピエール=イヴ・ロションとコラボレーションしたラリックの「ヴィブラシオン」チェスト。
ホテルのロビーとつながるエレガントなレストラン「ザ・プロムナード(The Promenade)」の一番奥に、きらめくアーティスツ・バーが最初に姿を現すと、訪れた人はすぐに空間の中央にある半円形の壮麗なカウンターに魅了される。大理石の天板は20本のクリスタルの脚で支えられ、1951年にマルク・ラリックがデザインした名高い「カクタス」テーブルにインスピレーションされた植物のモチーフを再現している。この脚の製作には、6人の熟練ガラス職人の技術と、10週間にわたる手作業が費やされ、1本の重さは18キロにも及ぶ。
このサボテンの葉のモチーフは、カーブを引き出すように巧みにデザインされた垂直の照明によって細部まで強調され、力強さと繊細さの両方が表現されている。台座の全面に施された何千もの金箔のアクセントが、高度な技術で磨き上げられたラリック・クリスタルの豪華さを際立たせている。
バーの後方には、ラリックのアイコンである「クタール」のモチーフで装飾された2枚の印象的なパネルが垂直に配置され、ホテルのバーテンダーが披露する毎晩のアーティスティックなパフォーマンスの背景としてふさわしい役割を果たしている。
アーティスツ・バーは、店内を彩る英国を代表するアーティストたちへのオマージュであると同時に、ロンドンの新たな殿堂の誕生を支えた優れた職人たちへのオマージュでもある。