LA PREMIÈRE: THE HIGHEST EXPRESSION OF TRAVEL
地上から始まる旅:空の上のスイート「ラ・プルミエール」
March 2026
高度1万メートルのスイートルーム 「ラ・プルミエール」。 その旅は、 空の上だけでは終わらない。地上での時間さえ、 これ以上ない最上のひとときへと変えていく。
text Yukina Tokida
ひとり分の空間には窓5枚分に相当するスペースを確保。32インチのスクリーンが前後に2台設置されている。シェード付きランプや赤のブランケットなどフランスの美意識を随所に感じられる。右側の席はフルフラットベッドに変身。
1933年の創業以来、旅の質を高めるべく探求を続けてきたエールフランス航空。その羽田路線に今年3月から導入された「ラ・プルミエール」の新型シートは、そんな同社の集大成であり、“ファーストクラス”という言葉さえ霞んでしまうような最上級カテゴリーだ。ニューヨークや東京をはじめとする13都市とパリを結び、空の上だけにとどまらず、地上でも最上のひとときを叶えてくれる。
旅はパリの空港へ向かう瞬間からはじまる。ホテルと空港間はラグジュアリーカーで送迎され、空港ではラ・プルミエールのためだけの導線を抜け、専用ラウンジでチェックインできる。
搭乗までの時間も、ただの待ち時間ではない。ラウンジ内で出入国審査が可能なだけでなく、アラン・デュカス氏監修の料理と、一流ソムリエが選んだワインを楽しめる。Sisley(シスレー)のスパで30分のトリートメントを無料で受けられるのも魅力だ。さらにホテルのような客室が3室備わり、静かなプライベートタイムを過ごすこともできる。
搭乗時刻になると、ラウンジから専用車で機体のすぐ横までエスコートしてくれる。羽田でも同様に、ラ・プルミエール専用カウンターからラウンジ、そして搭乗機までアテンドが付く。
機内の設備も別格だ。ラ・プルミエールは各フライトで4席のみ。約3.5㎡の専有空間と通路を仕切るのは、天井から床までのやわらかなカーテンで、ストレージを足元に設けることで圧迫感も最小限に抑えた、心地よい空間だ。食体験もまた、ラ・プルミエールの真髄といえよう。パリ発の便では数か月ごとに変わる三つ星シェフの料理が提供され、日本発便では銀座「ロオジエ」のオリヴィエ・シェニョン氏が監修したメニューが並ぶ。厳選されたシャンパーニュやワインが料理を引き立て、ジャン・マリー・マッソー氏が監修した上質なテーブルウェアが品格を添える。その本格的なガストロノミーはもはや空の上の一流フレンチダイニングだ。
ラ・プルミエールは、単に我々を目的地へ運ぶ移動手段ではない。地上から始まり、空でクライマックスを迎え、到着後も心に残り続ける。旅そのものの新しいかたちなのである。
地上でのサービスもすべてが最上級。到着・出発時には機体横に専用車をつけてエスコートしてくれる。パリ=シャルル・ド・ゴール空港の1000㎡超の専用ラウンジでは、アラン・デュカス氏が監修する本格的な料理を堪能できるだけでなく、厳選されたシャンパーニュやワインも充実。バトラー常駐のスイートルームも3室備えている(有料・事前予約制)。
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座席のひとつはフルフラットベッドに。こだわりのマットレスや枕、ラウンジウェアが快適な睡眠を約束してくれる。ミシュラン三ツ星シェフによるフランス料理は、空の上とは思えない本格的なガストロノミー。足元にストレージを配すことでゆったりとした空間を実現した。
機内アメニティもこだわりのラインナップ
機内で用意されているアメニティキットは植物由来の成分をベースとしたスキンケアアイテムで名高い「Sisley(シスレー)」のもの。ほかに耳栓やアイマスク、櫛やペンが揃う。機内用のラウンジウェアは、フランス生まれの人気ブランド「Jacquemus(ジャックムス)」が手がけた。着心地抜群なやわらかなコットン生地に包まれると、自宅にいるような快適なひとときとなる。
エールフランス航空
















