InterContinental Danang Sun Peninsula Resort

大海原を臨むジャングルの中の桃源郷「インターコンチネンタル ダナン サンペニンシュラ リゾート」に泊まる

January 2024

text aya hasegawa

 

 

 

 

 行動の規制がなくなり、ようやく自由に海外旅行に行けるようになったというのに、円安にインフレと、どこに行っても「た、高っ」という言葉が口をついて出てしまう。2023年。筆者も出張やプライベートの旅行で何度か海外に出かけたが、気づけばため息ばかりだった。そんななか、ベトナムは、数少ない”お得感”を感じられるデスティネーションのひとつだ。そもそもベトナム航空の直行便が比較的リーズナブルで、時々、お得なセールも実施している。機材に当たりはずれはあるが(笑)、成田からなら直行便で6~7時間なので、まあ許容範囲といっていい。

 

 

 

 

 なかでも注目はベトナムの中部の都市・ダナン。ホーチミンやハノイに次ぐベトナム第3の都市で、成田から直行便も出ている(約6時間40分)。ハノイから約750km、ホーチミンから960 kmで、空路での所要時間はそれぞれ1時間強。南北に長い(1600㎞!)ベトナムにおいて、南北を結ぶ重要な中間拠点となっている。

 

 

 

 

 100万人を超える人口を有するダナンには、日本企業も多く進出している。そんな大都市でありながら、四方を海と山に囲まれた自然豊かな環境はなんとも魅力的だ。フォーブス誌で、「世界で最も魅力的なビーチの一つ」に選ばれた白砂のミーケビーチをはじめ、ステキなビーチもたくさんある。

 

 街歩きも楽しい。淡いピンク色の外観が目を引くダナン大聖堂ではインスタグラマーでなくてもぜひ撮影に興じたくなるはず。ノスタルジックなランタンが代名詞になっている、世界遺産の古都・ホイアンにもクルマで約1時間の距離だ。そんなステキな街、旅好きが放っておくはずはない。実際、筆者が乗ったベトナム空港の直行便は、20、30代の女性同士のグループを中心にほぼ満席だった。

 

 

 

 

 宿泊先にもこと欠かない。ローカルのホテルに加え、外資系の名だたるホテルも複数進出しており、予算や旅の目的に合わせて選ぶことができる。なかでも、世界のホテル好きがいま熱い視線を送っているのが、「インターコンチネンタル ダナン サンペニンシュラ リゾート」(以下、インターコンチネンタル・ダナン)だ。多くのホテルが建ち並ぶダナンの中心地から車で約20分。ソントラ半島の自然保護区内に39ヘクタールもの敷地を有する、5つ星のリゾートである。ジャングルに囲まれ、目の前には東シナ海の大海原──。手つかずの、生き生きとした自然に囲まれながら、極上のリゾートステイを楽しむことができるのが魅力で、世界の観光業界の「オスカー」と称される「ワールド・トラベル・アワード(World Travel Awards=WTA)」の2023年版のリストに掲載された話題を呼んだ。

 

 

 

 

 同リゾートを手がけたのは、アジアを中心に数々のホテルを手がけてきた、建築家ビル・ベンズリー。彼は多くのインタビューで、ベトナムの寺院から受けたインスピレーションを受けてデザインした同リゾートが自身の作品のなかでも最大のお気に入りのひとつだと語っている。

 

 

 

 

 建物は小高い山の傾斜に沿って4階層。それぞれの階層は、数字ではなく、「シー」「アース」「ヘブン」「スカイ」と名付けられている。客室は全201室。白と黒を基調としながら、ベンズリーらしい鮮やかな色彩が配されていて、寛ぎのなかに非日常を感じさせる。大胆な色彩やデザインの調度品やアートを用いながらも手つかずの大自然にすーっと溶け込む設えはベンズリーの真骨頂だ。

 

 

 

 

 東南アジアの大自然の中でベンズリー空間にどっぷりと身をゆだねる──。それだけでも旅心は満たされ、存分に心身の浄化がはかれるが、インターコンチネンタル・ダナンには、ほかにも特筆すべき魅力がいくつもある。さらに、2022年の開業10周年を記念し、インターコンチネンタル・ダナンは大規模なリニューアルを慣行。これを機に、運営するIHGホテルズ&リゾーツが、同リゾートを東南アジアにおけるフラッグシップホテルとして位置付けたことからも、その自信と気合いが窺える。なお、リニューアル前の話になるが、2017年には同ホテルでAPEC首脳会議も開催されている。

 

 実際に足を運び実感したが、無数のこだわりや見どころを持つリゾートだ。とても1記事では書き尽くせないので、今回は、筆者がぐっと来たポイントを項目立てして、紹介させていただきたい。

 

 

 

 

1)食事が美味しい!

 

 人によって差はあれど、旅での楽しみの少なくない割合を占めるのが「食」ではないだろうか。食いしん坊の筆者の場合は旅の楽しみの7割は「食」が占める(笑)。なので、つい鼻息荒く語ってしまうのだが、その「食」が非常に充実しているだ。

 

 

 

 

 インターコンチネンタル・ダナンを訪れるゲストが、滞在中、最も多く足を運ぶことになるのは、海抜100メートルの丘に佇むオールデイダイニング「シトロン」だろう。ビュッフェ式朝食は、洋のメニューからベトナム料理まで魅力的なメニューがずらりと並ぶ。ベトナムの伝統的な円錐型の帽子「ノンラー」を逆さまにしたかたちのテラス席、通称ノンラー席もエスプリが聞いている。恰好の映えスポットで、ハネムーナーに大人気だ。

 

 

 

 

 ランチ、ディナータイムに提供されるアラカルトメニューも美味しい。ダナン名物のミークアン(汁なし合え麺)など、美食の国ベトナムの郷土料理も多数ラインナップしている。街中のローカルな食堂で食べるベトナム料理もいいが、洗練されたベトナム料理もイケている。

 

 

 

 

 またリゾート内には、フレンチの巨匠ピエール・ガニェールが監修する、フランス料理「ラ・メゾン1888」もある。レストランのワインセラーはベトナム最大級! フランス植民地時代の邸宅をイメージしたコロニアル調の一軒家レストランは、部屋ごとにテーマがあり雰囲気も抜群だ。

 

 

 

 

 50メートルものカウンターを備える「ロングバー」もぜひ足を運びたいところ。7つのチャクラをテーマにしたオリジナルカクテルは、どれもこれも楽しく、ついすべて試してみたくなってしまう。危険極まりない(笑)。

 

 

 

2)クラブラウンジがかなり良い!

 

 

 

 滞在中、気合を入れて(笑)活用したいのがクラブラウンジだ。クラブルーム・スイート・ヴィラ以上に宿泊しているゲストが利用できる(ほかのカテゴリーに宿泊しているゲストもオプションで宿泊可能)のだが、これがとてもいい。ダナン湾を見下ろせる場所に位置し、リゾートムードも開放感も抜群。小さいながらもオープンテラスもある。

 

 

 

 

 時間ごとに、朝食やアフタヌーンティー、イブニングカクテルを提供しており、なかでもフランスで研鑽を積んだベトナム人パティシエが手がけるスイーツが白眉だった。見た目も味わいも美しく、繊細で、普段、甘いものにあまり関心がない人も、ぜひ騙されたと思って、一つつまんでみて欲しい。

 

 ちなみに、筆者のお気に入りポイントは、朝からスパークリングワインがいただけること! これぞ、リゾートの醍醐味だ(と筆者は思っている)。

 

 

 

3)中部ベトナムの自然を大満喫!

 

 

 

 インターコンチネンタル・ダナンは、元からあった木々の伐採は極力避けて開発したという。実際にリゾートに身を置くと、「森の中にリゾートがある」ことが実感できるはずだ。それでいて、木々は生き生きとしていて美しい。管理が大変だろうなと思って聞いてみると、農薬や化学肥料を使わず、できるだけ自然の状態で、かつ美しく森を維持するために、100人を超えるガーデナーが勤務しているという。

 

 リゾートが位置するソンチャ半島自然保護区の原生林には、1,000種以上の植物と100種以上の鳥が生息しているそうだ。滞在中、最も頻繁に目にしたのは、どことなく日本猿にも似ている、野生のお猿さん、マカクだった。リゾートがある一帯は「モンキーマウンテン」と呼ばれ、多くの猿が生息する。客室のテラスの扉を施錠せずに外出すると、賢い猿たちは、客室に侵入し、食べ物を漁るのだとか。が、きちんと対応すれば、とてもかわいらしい。さらに、敷地内には、世界で一番美しい猿と称される貴重なアカアシドククラングールも暮らしている。こちらの猿は世界に3,000頭弱しか生息していない絶滅危惧種。うちリゾートの敷地内には2,000匹がいるというのだからすごい!

 

 

 

 

 そんな森を満喫すべく、ベトナムで唯一のホテル専属の動物学者と一緒に、固有の野生動物を保護するアクティビティも用意している。今回、筆者はアカシャンクラングールを探すツアーに参加。木の上にちょこんと座っている姿とその長く、美しい尻尾を拝むことができた。すっかり気に入ってしまい、ホテルショップで売っていたアカアシドククラングールを連れて帰ることにした(笑)

 

 

 

 

 筆者の独断と偏見で、3つの魅力をピックアップしたが、ほかにも、いくつもの“楽しみ”はある。700メートルにも及ぶプライベートビーチは圧巻の一言。ベトナムで唯一、サウンドセラピーを導入したスパ施設にも力を入れている。

 

 

 

 

 ホリスティックな健康とウェルビーイングに焦点を当てており、毎日、サンライズヨガクラスを開催。ビーチで太極拳クラスも実施している。

 

 

 

 

 街の中心部まではクルマで約20分。筆者は配車アプリ(Grab)を利用したが、そこで待っていたんじゃないかというくらい、すぐにやってきた。世界遺産に登録されている、古都ホイアンには、リゾートから1日2回(10時、15時)、無料のシャトルバスが運航している。

 

 過ごし方の選択肢はいくつだってある。自然を満喫でき、食事が美味しく、施設内のアクティビティも充実している(映画館まである!)。もちろん部屋でのんびり寛ぐのもあり、だ。この機会に、ウェルビーイングを極めて、心身の浄化をはかってみてはいかがだろう。

 

 個々のニーズに合わせ、さまざまな過ごし方の選択肢を持つインターコンチネンタル・ダナンは、リゾートステイを心ゆくまで満喫できる、大人のための楽園のような場所だ。空港に向かうクルマの中で、早くも遠くない未来の再訪を誓った。

 

 

 

 

InterContinental Danang Sun Peninsula Resort

Bai Bac, SonTra Peninsula Danang 550000 Vietnam

TEL. 236 3938 888

www.danang.intercontinental.com/ja/accommodation/