Ryukyu Hotel & Resort Nashiro Beach

夢のVIPサービスを引っ提げ、「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」がオープン

October 2022

ホテルの開業ラッシュが続く沖縄に今年7月、「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」がオープンした。

日本や世界各地で数多くのラグジュアリーホテルを取材してきたライター長谷川あやが、同ホテルの全貌をレポートする。

 

 

 

text AYA HASEGAWA

 

 

 

 

 

8種類のシャンパーニュが

12時間、フリーフロー!

 

 

 

 ここ数年、沖縄ではホテルの開業ラッシュが続いている。気づけば、また新しいホテルがオープンしていて油断も隙もあったものじゃない。そして、2022年7月、また新しいホテルが誕生した。

 

 

メインロビー。キラキラと日差しを浴びた蒼い海が目に飛び込んでくる。

 

 

 

「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」は、那覇空港からクルマでわずか20分の場所に位置する、全443室を擁する大型リゾートホテルだ。クルマで20分というのは、沖縄本島ではかなり“都心”といっていい。那覇の市街地までもクルマで30分程度。ホテルの目の前にバス停もあり、夜、市街地にふらりと飲みに出かけることもできる。

 

 

 

カヤック、SUPなどマリンアクティビティが楽しめるのはもちろん、ウミガメも産卵に来ることもあるという美しいビーチは、散歩するだけでも心が和む。

 

 

 

 そんな至便な場所にありながら、リゾートが建つのは、国定公園に指定されたエリア。自然保護法に則る開発・施工で完成したリゾートの目の前には、約1.8kmにわたって遠浅の天然ビーチが広がる。

 

 

センタープールにあるバー「Oasis」。選ばれし者の楽園だ。

 

 

どれにしようか迷ったら、すべて飲めばいい。フリーフローなのだから!

 

 

 

 さまざまな特徴を持つリゾートだが、筆者が真っ先に紹介したいのは、センタープールに併設されたVIP専用のプールバー「Oasis」だ。10時から22時までの12時間、常時8種類のシャンパ―ニュをはじめとする飲みものがフリーフローでいただけるということ。ちゃんと聞こえていたにも関わらず、「え、8種類も?」と思わず聞き返してしまった。フリーフロー、なんて素敵な響き。これぞ、大人の楽園だ。

 

 

日中はもちろん、トワイライトタイムや夜のセンタープールの美しさは格別だ。

 

 

 

 センタープールのエクスクルーシブ感も半端ない。リゾートの真ん中に威風堂々と佇むプールについて、ホテルスタッフが、「ホテルに6つあるプールのなかでも“いちばん視聴率の高い”プールです」と話していたのが印象に残っている。確かにそうなのだ。センタープールという名前からご察しいただけると思うが、位置的にも大きさ的にも、「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」に来たら、必ずやこのプールを目にすることになる、まさにそんな場所に位置している。

 

 そこで、当然ながら「VIP専用とはなんぞや?」という話になってくるわけだが、VIP専用のセンタープールとプールバー「Oasis」は、27室のスイートルームに宿泊しているゲストにアクセス権がある。

 

 

シャンパーニュとインフィニティプールと青空! 写真を撮らずにはいられないシチュエーションだ。※現在は安全面を考慮し、グラスを地面に置くことは禁止されている

 

 

 

 今回、筆者はスイートには泊まっておらず、選ばれし者のプールも、シャンパーニュもあきらめかけたのだが、スイートのゲストでなくても、同リゾートに宿泊していれば、1日15,000円で、センタープールとプールバーのVIPサービスが利用でき、シャンパーニュも心ゆくまで楽しむことができる。この条件でこの料金、かなりリーズナブルなのではないだろうか。常にすいている広々としたプールで、自由に過ごすことができるのだから。シャンパーニュを飲んで、泳いで、シャンパーニュを飲んで、プールサイドで微睡み、バースペースでメールをチェックする──。こんな感じで過ごしていれば、あっという間に1日が経過してしまいそうだ。20歳未満のゲストは入場不可、というのも潔い。まさに限られた大人のためだけのサンクチュアリだ。

 

 ついついVIP専用エリアの説明に夢中になってしまったが、「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」には、ほかにもいくつもの魅力や特徴がある。

 

 

大人の心も踊るウォータースライダー。プールエリアには、常時17人のライフガードを配している。

 

 

プールは水域面積だけでも3,500㎡。とても泳ぎ切れない!

 

 

カバナやガゼボの利用は4時間3,300円。リゾート感溢れる空間を独り占めできる。

 

 

インドアプールは、アウトドアにあるオールシーズンプールにつながっている。

 

 

 

 まずは、沖縄県最大級10,000㎡のプールエリア! プールは、インドアプールや、寒い季節には温水になるオールシーズンプール、スライダー付きの流れるプールなど6種類。子どもたちがはしゃいでいるのがうらやましくなり、VIP専用プールから遠征してみたが、久しぶりに体験したスライダーは、笑いが止まらなくなる楽しさで、ついおかわりしてしまったことをここに告白しよう。

 

 VIP専用プール&プールバーのほかに、プレミアクラブラウンジもある。これは、ほかのホテルのクラブラウンジに該当するもので、スイートルーム、およびプレミアクラブルームに宿泊のゲストにアクセス権があるのだが、こちらのフードメニューもかなり充実ぶりもすばらしい。なかでもベーカリーの質の高さには度肝を抜かれた。

 

 

色とりどり、多種多彩なパンやペイストリーは、プレミアクラブラウンジ専任のベーカリーシェフが焼き上げている。どれもこれも食べたくなること間違いなしだ。

 

 

 

 8時から12時のブランチタイムには、プレミアクラブラウンジのゲストのためだけに焼かれたパンがずらりと並ぶ。そう、ここでは、朝食ではなく、ブランチ、なのだ。目覚ましをかけずに起きても、ゆったりとその日最初の食事がいただける、これぞ、リゾートの醍醐味ではないだろうか。毎日、25種類ほどのパンが並ぶブッフェ台は圧巻のひとこと。どれもこれも魅力的だが、メロンの果汁を使ったメロンパンや、カダイフをあしらった生地の中に豚の角煮がごろんと入ったカレーパンが特に人気が高いという(実際、美味しかった)。クロックマダムなど、ライブキッチンで仕上げるオープンサンドも必食だ。ちなみに、朝8時から、生ビール、スパークリングワインがフリーフローでいただけるというのもうれしい限り。

 

 

 

ビュッフェダイニング「Nashiro」。和洋中を問わずグローバルなメニューがラインナップしている。

 

 

朝食ブッフェには本格インドカレーも!

 

 

沖縄そばの麺も複数の種類が用意されている。インパクトのある、中央の黒い麺は、見た目以上に美味だったイカスミ入り。

 

 

 

 クラブラウンジに限ったことではない。「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」は、おいしいものであふれている。開業にあたり、いかにホテルの特徴を出していくかを議論し、飲食に力を入れることを決めたという。現在、施設内には、イタリアン、鉄板焼き、BBQから蕎麦、懐石など、9つのレストラン&バーがあり、ホテルの全500人のスタッフのうち、料理人が100人を占めるのだとか。食に賭ける、並々ならぬこだわりを感じざるを得ない。ビュッフェダイニング「Nashiro」の朝食ブッフェも楽しい。150種超のメニューを取り揃えた朝食は大人も大興奮! さりげなく、スパークリングワインが用意されていたのも見逃さなかった。ジュースで割って、勝手にカクテルを創作してみるのもあり、だ。

 

 

 

地上11階建ての建物に、オーシャンビューの客室443室を備える。写真はプレミアクラブツインの客室。プレミアクラブラウンジも利用できる。

 

 

筆者がステイした客室からのビュー!

 

 

 

 443のゲストルームは全室オーシャンフロントビューで、ゆったりしたバルコニー付き。しかも西向きである。要するに、すべての客室から、東シナ海の水平線に沈む夕陽を眺めることができるのだ。客室を含むホテルのデザインコンセプトは、「琉球コロニアル」。宮古上布をモチーフにしたベッドボードなど、沖縄の伝統工芸からインスパイアされた装飾が旅心をくすぐる。

 

 

 

すべての客室にバルコニーが付いている!

 

 

 

 プールバー「Oasis」に入りびたり、とびきりラグジュアリーに過ごすも良し、ファミリーで訪れ、プール三昧もいいだろう。食べ尽くすバケーションもいいかもしれない。もちろん、ワーケーションをしゃれこむのも悪くない。誰と、どんな目的で出かけても大きな懐で受け止めてくれるリゾートが誕生した。

 

 

琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ

住所:沖縄県糸満市名城963

https://ryukyuhotel.premierhotel-group.com/