HOW LARDINI REMAINED FIRMLY ON THE RAILS WITH ITS AW20 COLLECTION
ラルディーニの揺るぎない信念
December 2020
今のような困難な状況下でも、イタリアのテーラー、ラルディーニは、揺るぎない信念を持って、力強いコレクションを生み出している。
by THE RAKE
大手のファッション・ブランドのためのOEM生産を数多く手掛けていたイタリアのブランドにしては、ラルディーニのハウススタイルは非常に控えめなものだ。
トレンドを先取りしたデザインや奇抜なスタイルはない。ラルディーニの服は、派手なファッションショーには向かないものだ。それはモデルのために作られたのではなく、一般の服好きに、何度も着られ、大切にされ、愛されるために作られたものなのだ。
この哲学は、間違いなくラルディーニ・ファミリーの価値観による。
ブランドはルイジ、アンドレア、ロレーナ、アンナリータの4人の兄弟によって運営されており、服は彼らと共に成長し、その進化がコレクションに表れている。
コーディネイト性に優れ、ディテールに深いこだわりがあり、すべてのアイテムに強いアイデンティティを感じる。
Beige Deconstructed Single Breasted Jacket
$ 655(40%OFF) |
Brown Flannel Patch Pocket Suit
$ 711(40%OFF) |
2020年はメンズウェアと小売業、特にイタリアを拠点とする企業にとって、最も困難な年であったにもかかわらず、ラルディーニは業界の頂点に立ち続けてきた。
春夏シーズンは、テンセルやバンブーなどの革新的な素材を使用し、南国のハバナへと誘うようなコレクションを発表した。
ホワイトマウンテニアリングの相澤陽介とのコラボレーションでは、テクニカルなアウターウェアをシャープでフレッシュな印象に仕上げてみせた。
ラルディーニは、弛まぬ努力を続けている。シーズンを重ねるごとに、彼らの服作りは進化している。市場での地位が高まるにつれ、彼らのクリエイティビティも高まっている。
Brown Wool Single-Breasted Unlined Coat
$ 1,020 |
Navy Single Breasted Coat With Patch Pockets
$ 690(40%OFF) |
2020年秋冬のキャンペーン・ビデオでは、列車の旅の魅力を表現し、私たちをシベリア横断特急の世界に連れて行ってくれる。
シベリアの風景、永久凍土の大地へのロマンを、服が持つソフトさ、なめらかさ、美しさで表現している。
現実で飛行機での旅はしばらくの間出来ないかもしれないが、空想のなかでの鉄道の旅なら、何度でも楽しむことができる。
ここで披露されているラルディーニのルックは、寒冷期におけるコーディネイト・サンプルとして完璧だ。
ロシア革命の叙事詩、映画『ドクトル・ジバゴ』(1965年)のワードローブにインスパイアされたラルディーニは、主人公のダブルブレストのハイボタン・オーバーコートを洗練されたモダンなバージョンに仕上げた。
今シーズンはミリタリーの影響を受けながらも、ウエストは絞られ、ショルダーはナチュラルに、ラペルはスリムにして、流麗なシルエットを実現している。ハウスのシグネチャーであるウール素材のフラワーがあしらわれている。
ネイビーとキャメルの2色展開で、素材はウール、アルパカ、モヘア、ナイロンの混紡素材など。トップステッチの仕上げとパッチポケットが、エレガントさ引き立てている。コートには、シングルのバージョンも揃えられている。
Navy Flannel Patch Pocket Suit
$ 705(40%OFF) |
Brown Pleated Wool Trousers
$ 287(30%OFF) |
そしてラルディーニは、インナーウェアも充実している。オーバーシャツは3色で展開されている。
ソフトなフォーンカラーはカシミア、セージグリーンはウール混、ネイビーはコットン100%で、3つのカラーはすべて、細身のロールネックやヴィンテージTシャツの上に重ね着できるように作られている。
ラルディーニが展開するクラシックかつアイコニックなアイテムの数々を、ぜひTHE RAKEのEコマースでご覧頂きたい。