HIS VISION FOR WHAT THE FUTURE SHOULD HOLD

確固たるビジョンを描き続ける
ウェルネス界のスティーブ・ジョブズ

Tuesday, February 18th, 2020

「世の中にないものはつくる」と豪語するウェルネス界のカリスマが来日。

常人では成しえない偉業を、強い意志とストラテジーで切り拓いていくネリオ氏の手腕はいかに。

 

text chiharu honjo  photography tatsuya ozawa

 

 

Nerio Alessandri/ネリオ・アレッサンドリ

テクノジム創設者、現CEO。1961年イタリア・チェゼーナ生まれ。わずか22 歳でテクノジム社を創設。他に類を見ない洗練されたデザインのフィットネス機器を世に送り出し、世界大手の企業へと成長させる。イタリアで彼を知らない人はいないほどの名士。妻から贈られたパテック フィリップの時計を身につける愛妻家。

 

 

 テクノジム社は、イタリアのチェゼーナで創業者のネリオ・アレッサンドリ氏が一代で築き上げた、ウェルネス界の世界的リーディングカンパニーだ。

 

 彼の功績は輝かしく、2001年イタリアの実業家に授与されるカヴァリエーレ・デル・ラヴォーロ功労章を史上最年少で受章したのち、2003年ウェルネス財団を設立。翌年イタリア共和国大統領よりレオナルド・イタリア品質賞を授与されるなど、数々の栄誉に浴してきた。

 

 創業から今日までハード、ソフト、コンテンツ、デザインすべてを手がける“ファウンダーとCEO”という一人二役の重責を軽々と果たしている。そんな彼に、インタビューをする機会を得た。躍進する同社の使命は、母国の礎に由来するものであった。

 

「ウェルネスという言葉は、まだ日本では馴染みがないかもしれませんが、イタリアでは毎日の食事や睡眠、思考や過ごし方などライフスタイルすべてに健康を意識することを意味します。これはローマ時代から続いてきた健康的な生き方のひとつで、運動だけでなく自然や環境、文化、アートなど、すべてのものが自らの健康に関わってくるという思想です。このウェルネスという概念を、私はもっと世の中に広めていきたいのです」

 

 その使命を果たすために氏が考えるビジョンとは、どんなものなのだろう。

 

「テクノロジーとの融合をさらに推し進めたいと考えています。クラウド上でコンシューマーとつながることで、より多くの人にフィットネスを身近に感じてもらえるからです。自身のフィットネスプログラム、好みの音楽や映画などウェルネスに必要なものはすべて記録されるので、世界中どこへ行っても、自分のデバイスでログインするだけで、質の高いフィットネスを行うことができるのです。

 

 さらに、パーソナルトレーナーやドクターとリンクすることで、専門性も高めていきたいですね。世界にホームウェルネスを広めることが、私の哲学です。今存在しなければつくればいい。世の中にないものを生み出すことで、私はイノベーションを起こしてきました」

 

 その原動力は、世界中で各界の著名人と話して自らのモチベーションを高めることだという。メンターは、ビル・ゲイツやビル・クリントン、スポーツ界のトップアスリートなど錚々たる面々である。

 

 

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