DRIFTWOOD at Fairmont Tokyo

フェアモント東京のバーが進化!3つの異なるシームレスな空間で漂うように夜を駆ける

December 2025

この7月に開業したフェアモント東京。その最上階に位置するバーが、コンセプトを大幅に刷新し、カクテルとフードプログラムを本格始動させた。舵を握るのは、名門バーで研鑽を積んだ齋藤秀幸氏。東京のナイトシーンに新たな風を吹き込む、他では巡り合えないバー体験がここにある。

 

 

text yukina tokida

 

 

 

 

 ホテル好き、バー好きとして今年のハイライトとして真っ先に挙げたいのが、フェアモント東京の開業だ。

 

 長きにわたる構想期間を経て7月に誕生した同ホテルは、芝浦というこれまでラグジュアリーホテルとは縁の薄かったエリアに新たな地平を切り拓いた存在だ。総支配人カラン・シン氏が掲げる“誰一人取り残さない、温かく包み込むホスピタリティ”は、開業以来、多くのゲストを魅了している。

 

 そんな同ホテルの最上階、43階に位置するのが、「DRIFTWOOD」だ。“流木”という名が象徴するように、ゲストが気分に合わせて空間を漂うように移ろえる、シームレスで躍動感あるバーだ。中心となる「DRIFTWOOD BAR」、ホテルのクリエイティブなバープログラムの中枢を担う「Yoi to Yoi」、そしてレコードのぬくもりに包まれる「OFF RECORD」の3つの空間が連なる。

 

 

ヘッドバーテンダーの齋藤秀幸氏。

 

 

 

 シャンデリアが輝くバーカウンターと、テラスも備えた「DRIFTWOOD BAR」では、世界各都市のフレーバーと日本を結ぶ独創的なカクテルが並ぶ。ヘッドバーテンダー齋藤氏が自ら撮影した写真で構成されたバーメニューは、視覚的にもわかりやすく、全29種のカクテルは、どれも技巧を凝らしつつ仕上がりはライトでシンプル。飲み疲れることのない、研ぎ澄まされた一杯ばかりだ。

 

 たとえば、「KYOTO PEPPER-TINI(京の黄真珠マティーニ)」は、チリ産グレープが京都へ流れ着く物語を描いた一杯。新京野菜の唐辛子「京の黄真珠」の香りのみを抽出したスピリッツに、ピスコや赤ワインといった複数のグレープを重ねている。さまざまなブドウが多層的な味わいの先に、微かな唐辛子の風味を感じられるだろう。

 

 

「KYOTO PEPPER-TINI(京の黄真珠マティーニ)」。

 

 

「NAKED MARTINI(ネイキッド マティーニ)」。

 

 

 

 また、ロンドンから八丈島へ漂ってきたカクテルをイメージした一杯「NAKED MARTINI(ネイキッド マティーニ)」は、ウォッカやパッションフルーツピューレ、バニラシュガーを使ったカクテル「ポーンスター マティーニ」が着想源。本来、冷やしたショットグラスのシャンパーニュを添えて楽しむこの一杯が、八丈島産のパッションフルーツによって再解釈された。こちらでは、ショットのシャンパーニュを添えるのではなく、カクテル自体をシャンパーニュで仕上げているため、マティーニでありながら柔らかい飲み口だ。

 

 バースナックもホテルならではの完成度だ。炭火でグリルされたステーキや、自家製ブリオッシュで挟んだ柚子胡椒マヨをアクセントに使用したソフトシェルクラブスライダー、自家製のベーコンジャムで甘みと深みをプラスした豚肉の串焼きなど、どれもおつまみの域を超えた、しっかりと堪能できるものばかりが揃う。

 

 

しっかり食事を楽しみたくなれば、同じ空間にあるレストラン「DRIFTWOOD GRILL」で提供される炭火グリルメニューが、その期待に応えてくれる。

 

 

 

 もうひとつの、音楽とアートを愛する人にはたまらないレコードバー「OFF RECORD」は、まず入口から特別だ。いつものように扉の前に立つだけでは入ることができず、開ける仕掛けを探すことから体験がはじまる。秘密の扉の向こう側で待っているのは、最先端のハイファイサウンドシステム が奏でるレコードと、クラシックなレシピを現代的に再構築した全10種のカクテル。レコード型メニューをブルーライトで照らすことで、カクテルメニューが浮かび上がるなど、遊び心にも満ちている。

 

 

「Gran Espresso Martini(グランエスプレッソマティーニ)」。

 

 

 

 とりわけ試したいのは、「Gran Espresso Martini(グランエスプレッソマティーニ)」。1980年代にロンドンで誕生したこのクラシックカクテルに、ビターアペリティフを重ね、仕上げに削ったコーヒー豆をトッピング。さらっとした軽やかな飲み口が特徴だ。芳醇な香りで1日の疲れからすっと解放されるだろう。

 

 そして「Yoi to Yoi」では、カクテルコースやペアリング、マスタークラスなどが体験できる。こちらに関しては1月より本格始動予定。要注目だ。

 

 

 

 

 喧騒から少し離れ、都会の夜景と静けさを楽しみたい夜に、ぜひ訪れていただきたいスポットだ。今年訪れてよかった店のひとつになることは間違いないだろう。

 

 

DRIFTWOOD

TEL. 03-4321-1111

Email: Restaurantreservations.tokyo@fairmont.com

www.fairmont.com/ja/hotels/tokyo/fairmont-tokyo/dining.html

 

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