CONRAD HONG KONG “Conrad 1/3/5"

コンラッド香港が提供する
『Conrad1/3/5』プログラムで
香港の街を満喫する

November 2017

 

3時間体験-「注目の香港アートシーンを巡る」

 

 2回目のトライアルは、脚光を浴びている香港のアートシーンを巡る旅である。アジア最大の見本市“アートバーゼル香港”を擁する香港は、アジアのアートシーンの中心地といえる。さまざまなアーティストとその作品が集まり、巨大マーケットを形成している。

 

 まずは、昔に建てられた建物を改装し、最新のアートスペースとして活用している場所を訪れた。Fringe Club(フリンジ クラブ)である。レンガとしっくいを使った低層建築物として、1892年に建てられたこの建物は、冷蔵庫が一般家庭に普及する前の時代に、氷や乳製品の冷蔵保存庫として使われていたものだという。

 

 視覚芸術、展示会、ステージ・パーフォーマンスやミュージック・ライブなど、さまざまな芸術の拠点としてスペースを提供している。訪問時には、日本人陶芸作家のエキシビションが開かれていた。

 

 

1892年に建てられたフリンジ クラブの外観。2009年12月に第1級歴史的建造物して認定された。

 

 

 腹ごしらえに、いま話題のアーティスティック・レストラン、Mott32(卅二公館)を訪れる。ここは香港でも最高級の部類に入るレストランで、最先端のチャイニーズ・キュイジーヌを追求している。インテリアは重厚かつモダン。日本の中華料理店とは、何もかもが一線を画している。

 

 

香港で最もホットなレストラン、Mott32の店内。アーティスティックなファニチャーが組み合わされたインテリアは比類なきもの。

 

 

 メニューには、ここだけでしか食すことができない、さまざまなシグネチャー・ディッシュが並んでいる。この一皿を食べるために、世界中から食通が訪れる。瞠目すべきは、考え抜かれたプレゼンテーション。サーブされる料理のそれぞれが、第一級のエンターテインメントとして楽しめる。

 

 

シグネチャー・ディッシュである『銀ダラのスモーク』。スモークが充満したカバーと取ると、料理が現れる仕掛け。

 

 

 特に高名なのは、繊細なデイムサム(飲茶)と北京ダック。日本でも最近このふたつはさまざまな専門店が登場しているが、やはり本場の味は段違いだ。見た目も味も、世界トップレベルである。

 

 

充実したディムサムの数々と、香港有数の美味しさと言われる北京ダック。手間ひまかけて作られる逸品だ。

 

 

 その後、香港で一番新しい開発エリア、西九龍を訪れる。中国との玄関口となるこの地区は、いま建設ラッシュで、多くのタワーマンションやモールが建てられている。その一角にひときわモダンな外観を晒しているのが、美術館M+ Pavilion(エム・プラス・パヴィリオン)である。2019年に完成予定の一大アート施設の一部として、2016年にオープンした。

 

 さまざまなエキシビションを精力的に行っており、訪問時には“THE WEIGHT OF LIGHTNESS”と題して、前衛水墨画、書画の展示会を行っていた。まさに中国の過去と未来が邂逅する、興味深い内容だった。

 

 

西九龍地区のM+ Pavilion。それ自体がモダンアートだ。すべての施設がオープンするのは2019年を予定している。

 

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