CIFONELLI IN LONDON

チフォネリ
フランス最大規模のビスポークメゾン、
ロンドンにニューストアをオープン

Tuesday, February 4th, 2020

フランスを代表するシュール・ムジュール(ビスポーク)のメゾン、

チフォネリが満を持して、ロンドンに新店舗を昨年11月にオープンした。

 

text yoshimi hasegawa

 

 

 チフォネリは1880年に初代ジュゼッペ・チフォネリがローマで創業。2代目アルチューロはロンドンでテーラリングを学び、1936年にサロンとアトリエをパリのマルブフ通りに開いた。英国仕込みのカッティング技術とイタリアの誇る縫製技術、パリのデザインが融合したスタイルは、以後チフォネリのトレードマークとなり、フランソワ・ミッテラン前大統領、カール・ラガーフェルドからブライアン・フェリーまで、世界中のウェルドレッサーを魅了している。

 

 新たなストアはロンドンでも一等地メイフェアの中心、サヴィル・ロウを曲がったクリフォード・ストリートにある。この通りにはチフォネリの並びにアンダーソン&シェパード ハバーダッシャリー、向かいにはコノリーがあり、新たにサヴィル・ロウにハケット、ドレイクスがオープンした今、注目を集めるメンズウェアブランドが一堂に介するエリアとなった。

 

 道路に面した3つのウィンドウが大きな存在感を主張する新たなチフォネリのロンドンストア。1階と地下に既製服、MTM、ビスポークとすべての製品ラインを揃え、チフォネリのラグジュアリーな世界観をここで堪能できるという。オープン間もないニューストアでロレンツォ・チフォネリ氏にインタビューした。

 

 

Rolenzo Cifonelli /ロレンツォ・チフォネリ

1990年代にファミリー・ビジネスに加わり、2003年に父3代目アドリアーノから引き継ぐ。従兄弟のマッシモ・チフォネリと共にチフォネリを率いる創業者一族4代目。採寸、型紙製作を担当するカッターとして日本を含む各地でトランクショーを行っている。

 

 

Q:パリを代表するオーダーメイドのメゾン、チフォネリが、なぜロンドン、しかもこのクリフォード・ストリートに出店したのでしょうか。

 

A:この新店舗のオープンはチフォネリというブランドのグローバル進出の一環です。多くの顧客のいるロンドンに店舗をオープンすることは必須でした。ビスポークのお客様が増加して、私と従兄弟のマッシモ・チフォネリが採寸にロンドンに来る回数が増えていたというのも理由のひとつです。開店準備には非常に時間がかかりました。サヴィル・ロウ特有の建築基準に適合させながらの改装は非常に困難な作業だったからです。

 

 

2代目アルチューロが卒業した「ミニスターズ・カッティング・アカデミー」の1911年の修了書。ロンドンの試着室に飾ってある。

 

 

Q:サヴィル・ロウはメンズウェアの歴史にとってアイコニックな場所とされていますが、フランス人であるロレンツォさん自身はサヴィル・ロウのブランド価値についてはどう思われますか?

 

A:サヴィル・ロウは宝石のように今も英国文化に影響を与えている場所です。ここに来て、サヴィル・ロウ一帯のテーラー、彼ら全体の固い結束も感じました。世界的に有名なこのエリアに仲間入りできたことを光栄に思っています。周囲の多くのブランドから今回のオープニングに対して温かい歓待を受けたのも嬉しいですね。

 

チフォネリのハウススタイルである盛り上がったロープドショルダーを強調するコンケーブショルダーライン。シェイプしたウェストにワイドラペルにはパリのテーラリングの華がある。

 

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