CHAUMET AT EXPO2025 OSAKA, KANSAI, JAPAN
ショーメ、大阪・関西万博2025にて自然美への賛歌を奏でる
September 2025
大阪・関西万博2025のフランス館にて、ショーメのエキシビション「Chaumet, an Ode to Living Nature ― 自然美への賛歌 ―」が開催中だ。歴史的なティアラから最新コレクションまで、自然を讃えるメゾンの美学を体感できる空間が広がっている。
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パリ・ヴァンドーム広場12番地を本拠地とするハイジュエリーメゾン、ショーメが、大阪・関西万博2025のフランス館にてエキシビション「Chaumet, an Ode to Living Nature ― 自然美への賛歌 ―」を開催している。期間は10月13日(月・祝)まで。245年の歴史を誇るメゾンが“自然”という永遠のテーマを軸に展開する展示は、万博の来場者にとって必見の内容だ。
19世紀以降の貴重な作品が展示される。
エキシビションの中心となるのは、二つのエリア。まず目を奪われるのは、ショーメのアイコンといえる歴史的なティアラの数々を展示した部屋だ。鏡と映像を交差させた幻想的な空間に、時代を超えたティアラが浮かび上がり、まるでタイムスリップしたかのような体験をもたらす。創業して間もなくナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌのオフィシャルジュエラーとしてジュエリーを制作したことから始まり、現代に至るまで、権威とファッションの狭間で進化を遂げてきたティアラ。その匠の技術力と表現力を目の当たりにすると、カットや造形の革新性、そして自然美を写実的にとらえる感性が、時を超えて一貫してメゾンに息づいていることを実感できる。
豊作や大地の恵みのシンボルで「麦の穂」をモチーフにしたティアラ。
パンジーをモチーフとしたティアラ。
もうひとつの見どころは、ショーメの代表的コレクション「ビー ドゥ ショーメ」から着想を得た蜂の巣モチーフの部屋だ。幾何学的に連なるハニカムの構造体が空間を包み込み、その中に最新のジュエリーコレクションが展示されている。シンプルなリングから、エレガントな輝きを纏うハイジュエリーまでが並び、ブランドの“現在地”と“未来”を同時に映し出すような構成となっている。蜂は古くからショーメのジュエリーデザインに欠かせないモチーフであり、その生命力と調和の美は、現代においてもなお新鮮なインスピレーションを与え続けている。
人気コレクション「ビー ドゥ ショーメ」の蜂の巣をインスピレーションとした展示。
会場を訪れると、展示全体がひとつの詩のように共鳴する。伝統と革新、自然と都市生活、歴史と未来。それらの対比が空間の中で響き合い、観る者に“自然美への賛歌”を体感させる仕掛けとなっている。
最新コレクションにも自然美が宿っていることを肌で感じられる。
大阪・関西万博2025は残り約1か月となった。その中で、このフランス館のショーメ展示は、間違いなく見逃せないハイライトのひとつだ。時代を超えて輝きを放ち続けるメゾンの遺産と創造力。その圧倒的な美の連鎖を、この特別な場で味わう機会を逃す手はない。
Chaumet, an Ode to Living Nature-ショーメ、自然美への賛歌 –
期間:2025年9月1日(月)~2025年10月13日(月・祝)
会場:大阪・関西万博2025フランス館
時間:9:00-21:00
www.chaumet.com/jp_ja/world-expo-osaka-kansai
※入場には大阪・関西万博2025のチケットが別途必要。













