ASIA’S FINEST RETREATS: WHERE LUXURY MEETS TIMELESS ESCAPE

心に静けさを取り戻す、アジアの極上リトリート5選

March 2026

 

Four Seasons Hotel Bangkok at Chao Phraya River
チャオプラヤー川に佇む
アートと緑のモダンサンクチュアリ

 

チャオプラヤー川に寄り添うこのホテルは、活気に満ちた街の余韻に浸りつつ静けさを取り戻せる場所。旅のリズムを、きちんと整えてくれる。

 

 

ベージュ~グレージュを基調に、ダークトーンの家具や淡いブルーの差し色が外の景色と溶け合う。インテリアだけに頼らず、余白と素材感で空間に品格を与えるフォーシーズンズホテルの矜持さえ窺える。ここではチャオプラヤー川を望めるリバービューの客室がおすすめだ。写真は「エグゼクティブ・スイート」。

 

 

 

 タイ・バンコクの中央を流れるチャオプラヤー川沿い、古い街並みと新しいギャラリーやカフェが混ざるエリアに建つ「フォーシーズンズ ホテル バンコクアット チャオプラヤ リバー」は、都会の喧騒からふっと距離を取れる一軒だ。スクンビットのように常に人と車が行き交う中心地で人波に身を預けて遊ぶバンコクもいいが、躍動的な街だからこそ、旅の拠点として求めたいのは、静けさと安らぎだろう。ここなら、まさにその役割を果たしてくれる。

 

 館内に足を踏み入れると、まずその開放的な空間に目を見張る。目の前の大きな窓の外には、緑豊かな睡蓮の中庭が広がり、やわらかな光に気持ちが整えられる。天井高くまであしらわれたアート作品に圧倒され、鮮やかなオレンジ色に包まれたレセプションに辿り着くと、迎えてくれるスタッフの笑顔に癒やされる。昼間もいいが夜こそ、このホテルの大きな魅力だ。街に繰り出す前の助走として、あるいはディナーの余韻に浸りたいとき、バー「BKK Social Club」へぜひ訪れてほしい。ダイナミックな空間に、エキゾチックな緑があしらわれ、絶えず活気に満ちているこの場所は、ただお酒を飲むための場所ではなく、旅先の夜にスイッチを入れるための舞台といったほうがしっくりくる。人と語らう夜にも、ひとりで考えをほどく夜にも似合う、温もりに溢れたバーだ。

 

 

川風と緑に包まれるインフィニティプール。プールサイドでは軽食やドリンクも楽しめる。

 

 

 

 翌朝はイタリアンダイニング「Riva del Fiume Ristorante」で一日を始めたい。焼きたてのパンから新鮮なフルーツ、中国料理やタイ料理まで揃う充実したブッフェが自慢なのだが、もしリクエストするならテラス席がおすすめ。川の気配を感じながらエネルギーチャージをしていると、自然と活力が湧いてくる。ここでは名物の甘いタイミルクティも注文可能。ぜひ試してみてほしい。

 

 もちろん他に、フィットネス施設やスパ、屋外のインフィニティプール、中国料理やフレンチといったダイニングも充実しているため、館内で1日中過ごす日を確保することもお忘れなく。

 

 バンコクは刺激の多い都市だ。だからこそ、旅には緩急が必要になる。街のエネルギーを浴びて、ホテルで整え、また外へ。その循環がきちんと行われる拠点があるだけで、旅の満足度は驚くほど変わる。チャオプラヤー川の流れに寄り添うこのホテルは、都市を楽しみ尽くしながら、同時に休むことも諦めない―そんな大人の旅に、静かに寄り添ってくれる一軒だ。

 

 

ホテルから直接アクセスできる桟橋からは、BTSサパーンタクシン駅や複合大型商業施設アイコンサイアムへ無料のシャトルボート(宿泊者専用)も利用可能。朝7時から夜22時まで30分おきで運行している(天候により変更あり)。

 

 

レセプションへと続くアートを主役にした回廊。

 

 

 

必訪!「アジアのベストバー50」で19位に輝いたバー

 

ラテンアメリカの社交場をテーマにした「BKK Social Club」。アーチが連なるエレガントでダイナミックな空間に誰もが圧倒されるだろう。シグニチャーカクテルの「La Capilla」(写真右)は、メスカルにイチゴや塩、シトラスを合わせた一杯。爽やかな酸味とほのかな塩味、スモーキーな余韻が重なり、グラスの赤が高揚感を掻き立てる。シガーも嗜める。

 

 

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