ASIA’S FINEST RETREATS: WHERE LUXURY MEETS TIMELESS ESCAPE
心に静けさを取り戻す、アジアの極上リトリート5選
March 2026
今年はどこへ旅をしようか。日本もいいけれど、やはり海外の、あの異国の空気を全身で感じたい。ふいに込み上げてくる旅行欲を、今年はひとつずつ叶えていく。行きたい国、行きたい場所へ。まずは近場のアジアから―そう考える諸兄におすすめしたい、日常の中で疲弊した心に静けさと余白をもたらしてくれる5軒を紹介する。
text yukina tokida
インド洋に浮かぶ「ザ・リッツ・カールトン・モルディブ・ファリアイランド」。中央のリング状の建物はスパ施設で、モルディブで「バンフォード」を使った施術を受けられる数少ない場所。リゾートの詳細は本頁にて。
The Ritz-Carlton Maldives, Fari Islands
ターコイズブルーの海に抱かれる
環境を最優先に考えた極上リゾート
環境をしっかり守りながら、モルディブが誇る美しさを享受する。癒やしに溢れるこのリゾートは、自然を消費するのではなく、自然とともに生きている。
すべての客室から海へ直接アクセスできるのはもちろん、プールも完備。ニュートラルカラーが基調となったインテリアは、景色が主役になるようなミニマルでありながらエレガントな設えだ。写真のオーシャンヴィラに加え、島の上に建つプライベートビーチアクセスのあるヴィラも。1~3ベッドルームまで幅広くラインナップしている。
あまたあるモルディブのリゾートのなかでも、このリゾートは少し異なる。長い時間をかけて育まれた自然に、どれだけ敬意を払って存在できるか。「ザ・リッツ・カールトン・モルディブ・ファリアイランド」は、その問いを出発点に生まれた。ここでは、すべてが自然とともに生きるという上に成り立っている。
たとえば建設時には、専門家が海況を調査し、サンゴ礁への影響を最小限に抑えられるよう配慮。建材にはプレハブ材やPEFC認証(持続可能な森林管理を推進するための国際的な森林認証制度)を受けた木材が優先して調達された。さらに意図的にヴィラの屋根を平らにし、太陽光パネルを設置することで最大50%のエネルギーを賄うなど、省エネシステムによって熱を有効に活用している。
気分に合わせて選べる、ピザ窯を備えたイタリアン「La Locanda」、モダン広東料理の「Summer Pavilion」、日本料理「IWAU」、夕刻の一杯に最適なバー「EAU Bar」、砂を足裏で感じながらカジュアルに楽しめるビーチレストラン「Beach Shack」、レバノン料理&北インド料理の「Arabesque」といったダイニング&バー、そして客室でのひとときでさえ、このリゾートの真摯な姿勢を感じられるだろう。すべての飲用水は、スタッフが暮らす近隣の島内の浄水プラントで生成。プラスチックは採用せず、リユースボトルや竹素材の導入を徹底している。生ゴミの焼却炉や下水処理施設も同島に完備するなど、廃棄物の処理まで抜かりない。
日本料理「IWAU」では、寿司や天ぷらで構成されたコースが人気。
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左:「IWAU」に隣接する「EAU Bar」ではオリジナルカクテルとモクテルが充実。右:「Arabesque」自慢のカレー。同ホテルから船で10分ほどのファリマリーナヴィレッジにある。
マレ空港からはラグジュアリーヨットでの送迎もリクエスト可能。約60分の優雅な船旅だ。
また、ドローンを使ったプラスチックゴミの探索も日々行われ、清掃活動にも積極的だ。リゾート周辺ではサンゴの養殖にも取り組んでいるため、そこかしこでカラフルな魚やカニを見つけられる。リゾートは、ふたつの島と水上ヴィラから成り立っている。専属バトラーが各ゲストを担当するシステムで、好みのアプリでいつでもメッセージのやり取りができる。英会話が得意でなくてもバギーやレストランの予約など各種手配ができるのも嬉しい。快適な滞在に必要不可欠な、痒いところに手が届くきめこまやかなサービスが常に手元にある安心感もこの上ない。
またプランによっては、食事を含むパッケージも用意されており、現地での支払いを気にせず心置きなく楽しめる。自然の美しさとパワーを全身で享受し尽くして、美食に舌鼓を打てば、帰る頃には気持ちに余白ができているだろう。俗世界からしっかりと離れられる、これ以上理想的なリゾートはない。
子どもを預けられる「リッツ・キッズ」も充実
4~12歳を対象に、陸、水、環境への責任、文化の4つの柱を軸とした日替わりのアクティビティが豊富に用意されている。室内には遊具や昼寝用のスペース、屋外のスペースには滑り台付きのキッズプールも備えている。朝9時から夜9時まで開いているが、それ以外の時間は有料でベビーシッターの利用も可能。ここでも遊具を含めプラスチックは不使用。















