Andrea Boragno Interview

日本のテクノロジーとイタリアのアート
高級素材“アルカンターラ”を使った
カプセル・コレクション発表

October 2020

 さて、そんなプロジェクトを主宰した、伊アルカンターラ社の会長兼CEO、アンドレア・ボラーニョ氏にインタビューする機会を得た。氏は1990年にアルカンターラ社に入社して以来、30年間にわたってアルカンターラ・ビジネスに携わってきたプロフェッショナルである。その魅力を語るのに、これ以上の人はいない。

 また氏は、文化、科学、経済の面を通じた活動で、日本とイタリアの関係を深め、発展させる組織、伊日財団の副社長を務める親日家でもある。
 
―今回、ランバン コレクション、ランバン オン ブルーとコラボしようと思ったきっかけは、何だったのでしょうか?

「アルカンターラにとって、日本は重要なマーケットです。もちろんレクサスやマツダ ロードスターなどのクルマメーカーには採用されていますが、日本での認知度を上げるために、さらにいろいろなことにチャレンジしていきたいのです。特に力を入れているのがファッションです。昨年は日本を代表する世界的なファッションブランドである Y’s(ワイズ)とコラボレーションし、ファッションショーを日本にて行って、大成功を収めました。今回は、ランバン コレクション、およびランバン オン ブルーとのコラボを行い、われわれのプレゼンスをアップさせたいと思ったのです」

―実際のショーおよび映像作品をご覧になって、いかがでしたか?

「素晴らしい出来栄えでした。クリエイティブで実に面白い。アルカンターラの素材としてのよさが、存分に引き出されていると思いました。私にとっても新しい発見がたくさんありました。特に(高橋幸宏氏の)音楽がとてもよかった。パフォーマンスとしての芸術的価値は非常に高いと思います」

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