Andrea Boragno Interview

日本のテクノロジーとイタリアのアート
高級素材“アルカンターラ”を使った
カプセル・コレクション発表

Monday, October 12th, 2020

Andrea Boragno / アンドレア・ボラーニョ
イタリアのジェノバ大学卒業後、ミラノ・ボッコーニ大学で経営学修士号を取得。ピレリ社などの企業において、マーケティング、セールス、ファイナンスなどさまざまな役職を歴任。1990 年、東レ傘下のイタリア企業、アルカンターラに入社。2006 年からは会長を務め、2007 年6月に東レのシニアディレクターも兼任。またイタリアと日本の関係を深め、発展させる組織、伊日財団の副社長も務める。

 皆さんはアルカンターラをご存知だろうか? クルマ好きの読者なら、きっと知っているに違いない。フェラーリ、マクラーレン、ランボルギーニなど、世界の高級車のインテリアに多用されている高級素材Alcantara®のことだ。まるで本物のスエードのような滑らかな表面感を持つが、汚れに強く、耐久性に優れているため、クルマの内装には持ってこいなのだ。

 もともとは1970年代に日本の東レに在籍していた科学者が開発した素材だが、その後イタリアに渡り、アルカンターラと命名された。1980年代後半、初めて内装として採用したのはランチアであった。その高級感ゆえ、欧米ではクルマ以外にも、ヨットやプライベートジェットの内装などにも好んで用いられ、ラグジュアリー・マテリアルとしての地位を確立している。

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