Alfred Dunhill “Case of Delights”

ダンヒルからメゾンの真髄を詰め合わせた“ケース オブ ディライツ”発売

August 2023

text kentaro matsuo

 

 

 

ダンヒルを象徴するアイテムが集められた“ケース オブ ディライツ”  ¥4,180,000(世界限定10個・2023年9月発売予定)。

 

 

 

 英国を代表するラグジュアリー・ブランド、ダンヒルから、メゾンの真髄を詰め合わせた、特別なアタッシェ・ケースが発売された。ケース表面は英国製ブライドル・レザーで覆われ、内部にはガスライター、シルバーフラスク、ショットグラス、パイプなど、ブランドの歴史と伝統に彩られたアイテムが入っている。ダンヒルが誇るクラフツマンシップとエレガンスが、ひとつのケースのなかに収められているのだ。

 

 発売されるのは、世界でたった10個のみである。お値段は400万円オーバー。それぞれの品物ごとに、最高級のクオリティを追求した結果である。コレクターズ・アイテムとしてセレブの間で、ひっぱり凧になるのは間違いない。“ケース オブ ディライツ”はダンヒルの記念碑的作品となるだろう。

 

 多くのアイテムには「Bando」のマークがついている。これは有名な職人マッテオ・チェッリーニのニックネームである。
「Bando」マークはダンヒルが認めた、最高品質のアイテムにのみに彫られたマークであり、最初にそのマークが刻印されたのは1928年であった。

 

 ひとつひとつのアイテムを詳しく見てみよう。

 

 

アタッシュケース

すべての宝物を収納するためのケースは、スムースブラックのブライドル・レザーに覆われている。ロンドンの工房で、ひとつひとつ手作りされている。H455×W265×D80mm。

 

 

 

ハイドメイド ショットグラス

1930年に活躍した貴金属の名工マッテオ・チェリーニの「Bando」のマークが入ったショットグラス。彼はダンヒルのために多くの貴金属類を製作し、同じサインが入ったアンティークは希少性が高い。

 

 

 

シルバープレーテッド フラスク

最高品質のシルバープレーテッドが施されたフラスク。英国製で時代を超越したシンプリシティを宿している。名工マッテオ・チェリーニのスタジオ「Bando」のマーク入り。

 

 

 

ザ ホワイトスポット シガーカッター

英国で開発・製造され、イタリアで亜鉛メッキ加工が施されたスチール製のシガーカッター。「ホワイトスポット」とは、ダンヒルの喫煙具専門工房のことで、その喫煙具には小さな白い点がつけられている。

 

 

 

ザ ホワイトスポット パイプダンパー

タンパーはパイプのボウル内で火種を移動したり、灰を押したりして、たばこの表面を調整するための道具。英国製で機能的かつ美しい仕上がりだ。これにもホワイトスポットがつけられている。

 

 

 

インセンスケース

お香などを入れておくためのケース。ブライドル・レザーで包まれており、表面にはマッテオ・チェッリーニにちなんだ「Bando」のマークが入っている。

 

 

 

シガーケース

ロンドンの工房でハンドメイドで作られたブラックのシガーケース。「Bando」のロゴが控えめにエンボス加工されている。

 

 

 

ザ ホワイトスポット パイプ

かつてはダンヒルを代表するプロダクトであったパイプ。シンボルのホワイトスポットは愛煙家の憧れの的だった。ロンドン東部のウォルサムストウにある専用工房で作られ、素材には最高級のブライヤー(ツツジの一種の根塊)が使われ、サンドブラスト処理のシェルブライヤー仕上げが施されている。

 

 

 

シザー&スリープ

エレガントなデザインのスチール製シザーとブラックのブライドル・レザーのスリーブのセット。これにも「Bando」のマークがエンボス加工されている。

 

 

 

コンテナケース

ダンヒルのアーカイブデザインにインスパイアされたケース。ロンドンで開発されイタリアの職人によって作られている。これにも「Bando」のマークが入っている。

 

 

 

ブラック ローラガス バーレイライター

ダンヒルを象徴するアイテムであるガスライター。ローラー式のブタンガス・ライターを初めて開発したのはダンヒルであった。スイスの専門メーカーで製造され、美しいバーレイ・パターンが施されている。

 

 

 

アッシュトレイ

シガー用の灰皿。ロンドンでデザインされ、イタリアの専門メーカーによって製造されている。上部にはお香を立てるための差し込み穴も設けられている。「Bando」のマーク入り。