A NEW CHAPTER FOR THE GLENTURRET

ラリックとグレンタレット―新たな歴史の幕開け

January 2022

 

 

 2020年9月、グレンタレットは、世界最高のウイスキー製造者の1人として知られ、最近では2021年に世界的な賞「アイコンズ・オブ・ウイスキー」で「マスターブレンダー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したボブ・ダルガーノ氏による新たなシリーズを導入した。

 

「グレンタレットは、控えめながら高い技術を持つチームと一緒に働くことができる、素晴らしいチャンスです。彼らがこの蒸留所で創り出される作品に影響を与え、彼らの手によってしか創造できないものにしているのです。それと同時に、これまでの経験を基盤として、従来と異なる樽や個性を持つ新たなウイスキーを作り出すという挑戦と機会は非常にスリリングです。歴史と伝統を尊重しつつ、新たな歴史を刻み、ウイスキーに影響を与え発展させる自由があるというのは、光栄なことです」とダルガーノ氏はいう。

 

 ダルガーノ氏によって2020年に新たに発売したシリーズには、「トリプルウッド」「10年物ピートスモーク」「12年物」「15年物」という中核的な4つのラインがある。また、2つの「極希少」ラインとして「25年物」が204本、「30年物」が750本、限定販売されている。

 

「私たちは手作業と真心によって、最高級のシングルモルトを少量生産しています。手打ちの銅製蒸留器でゆっくりと蒸留することへのこだわりは、先人たちの昔ながらの技術と、小規模な伝統的蒸留所の物理的制限を反映するものです。自動化することも、大量生産することもなく、シンプルな蒸留作業だけを適宜、手作業で行っています」とローリー氏はいう。

 

 

 

最高品質の大麦がグレンタレットの出発点。

 

 

 

 

真正なる起源、優れた技術、情熱

 

 2020年12月、グレンタレットは「グレンタレット トリニティ」シリーズの第一弾となる「プロヴェナンス」によって、もうひとつの重要な節目を祝した。プロヴェナンスは320 本のみの限定版で、希少なグレンタレットのシングルモルトが、ラリックのアート&クリエイティブ・ディレクターであるマーク・ラミノーがデザインした見事な特注品のラリック製デカンタに入っている。

「最高品質の大麦が、グレンタレット プロヴェナンスのデカンタの出発点です。早朝の光を浴び、柔らかいそよ風にゆっくりと揺れる大麦の畑は本当に美しく、心を奪われる景色です。その大麦が、ラリックの職人によってキラキラと輝くクリアとサテン仕上げのクリスタルを通して表現されています」とラリック アート& クリエイティブ・ディレクター マーク・ラミノー氏はいう。

 

 

グレンタレット・プロヴェナンス デカンタのプライマリースケッチ。

 

 

 

 グレンタレット プロヴェナンスは、グレンタレット蒸留所にとって重要な節目となる製品だ。豊かなジンジャー、ブランデー漬けのチェリー、ふっくらとしたジューシーなスルタナレーズンのノートに、シナモンスティックやナツメヤシのヒントとオークや青りんごの囁きが続くこの製品は、ゆっくりと味わうべきウイスキーであり、今でも全て手作業で行われているその独自の蒸留プロセスと完璧に調和している。

 

 このウイスキーは3人の人物を讃えている。ひとりは20 世紀最高のガラスの巨匠の1人とされるルネ・ラリック、もうひとりは後にグレンタレットへと改名されたホッシュ・ミルのオーナーであり、おそらくこの蒸留所初の女性蒸留者であったエリザベス・フィリップス、そして1957年にグレンタレットの生産を再開させたジェームズ・フェアリーだ。

 

 ウイスキーの暗い色調は、遠い昔に遡る旅と樽の中での33 年の年月を反映している。そして大胆さと力強さは3人の勇気を讃え、繊細でベルベットのような仕上げは彼らが残したヘリテージを映し出している。

 

「グレンタレット プロヴェナンスのテーマは、全ての時間、過ぎ去った場所や人々を思い出すことです。忙しい現代の世界では、立ち止まり、考え、ぼんやりし、思い出し、発見するために時間を割くことはめったにありません。これはゆっくりと味わうべきウイスキーです。時間は意味を持たず、全てはその瞬間に存在するのです」とローリー氏は語る。

 

 この限定シリーズは、「グレンタレット トリニティ」を讃えるものだ。そのトリニティとは、ウイスキー造りの世界を後世の人々のために守り、充実させるというこの蒸留所の哲学を支える3つの試金石、「プロヴェナンス(真正なる起源)」「プロウェス(卓越性)」「パッション(情熱)」だ。

 レンタレット プロヴェナンスは、1987年12月4日に樽詰めされた3つの樽から引き出され、33回目の誕生日となる2020年12月4日にボトル詰めされた。「グレンタレット トリニティ」シリーズには2022年に「プロウェス」が、2024年には最終版の「パッション」が加わる予定である。

 

 

 

グレンタレット ラリック レストラン

 

ザ グレンタレットラリック レストランと併設されたバー。

 

 2021年夏、グレンタレット蒸留所に、目を見張るような新たな食事体験ができる「ザ グレンタレットラリック レストラン」が登場した。世界有数のウイスキー・バーも備えており、長く記憶に残る珠玉の美食体験が可能だ。高評価を得ているスコットランド人シェフのマーク・ドナルド氏を料理長として迎え、スコットランドのウイスキー蒸留所内で高級料理を提供する唯一のレストランになることだろう。

 

 グラスゴー出身のドナルド氏は、料理人として申し分のない経歴を有し、ミシュランの星を獲得したザ・バルモラル・ホテルのレストラン「ナンバー・ワン」からの移籍となる。これまでコペンハーゲンの「ノーマ」(世界のベストレストラン第1位)、グレンイーグルスの「レストラン・アンドリュー・フェアリー」(ミシュラン2ツ星)、「ハイビスカス」(ミシュラン2ツ星)、シドニーの「ベントレー」など、世界の一流レストランで腕を振ってきた。

 

 レストランのデザインはこの土地と歴史からインスピレーションを得ており、ラリック・クリスタルの大麦のモチーフが随所にちりばめられている。2つの偉大な企業の結びつきを祝し、両端をラリック・クリスタルの装飾で仕上げたガラス製の樽が製作された。約300本分のグレンタレットウイスキーを収めるこの樽は、蒸留所の中心で見事な黄金色のセンターピースを作り出している。

 

 

〈ザ グレンタレット プロヴェナンス バイ ラリック〉

700ml

日本国内価格 ¥2,200,000

世界320点限定/シリアルナンバー入り

www.theglenturret.com/

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