Monday, September 28th, 2026

ヨシロットン、8年ぶりの東京大規模個展。JAXAの観測データをアートへ

 Hermès、Jaguar、Nikeといったブランドから、Stevie Wonderや山下達郎、宇多田ヒカルまで、国内外を問わず幅広い協業を重ねてきたアーティスト、ヨシロットンの個展「彼方との交信/BEYOND EARTH」が、東京・虎ノ門ヒルズのTOKYO NODEで10月30日から開催される。東京では実に8年ぶりとなる大規模個展だ。

 「見えないものの可視化」をテーマに追求してきた代表シリーズ〈RGB〉〈FUTURE NATURE〉〈SUN〉を、これまでで最大規模となる新作群とともに展示。なかでも目を引くのが、JAXAとの協力で生まれた「宇宙アート」だ。X線分光撮像衛星XRISMの研究主宰者である山口弘悦氏との対話から着想を得た本作は、ブラックホールの観測データを絵画と映像へ変換したもの。国際宇宙ステーションが捉えた観測データを光と音に変換するインスタレーションのほか、日本初の人工衛星「おおすみ」の管制卓など、実機の展示も含まれる。

 会場に隣接する屋上では、ポケモンカードゲーム30周年に合わせたコラボレーション空間も同時開催。夜には同じ絵画作品から発展したビデオインスタレーションへと姿を変え、こちらは入場無料で開放される。ほかにも、限定100台のスピーカー付きCDプレーヤーや書き下ろしのアナログ盤など、音楽を軸にした関連プロジェクトが会期を通じて展開される。現代アートの展覧会という枠を越え、ヨシロットンがこれまで行き来してきたカルチャーそのものを立体的に体験できる機会。会期は2027年1月11日まで。