Thursday, December 1st, 2022
「登大路ホテル奈良」がオーベルジュとしてリニューアルオープン
ユネスコ世界遺産「興福寺」のたもとに位置し、上質で細やかなホスピタリティをモットーとする「登大路ホテル奈良」が、15年目を迎える今秋、リニューアルを終えてオーベルジュとして新オープンした。
同ホテルは、2008年に奈良で初となるスモールラグジュアリーホテルとして誕生。13室という限定客室数ならではのきめ細かなホスピタリティと、街の中心ながらも、時を忘れる静かな空間で世界遺産を借景に四季を感じ、歴史的な神社仏閣や自然散策をも楽しめるホテルとして親しまれてきた。
今回のリニューアルでは、ゲストに感動を、そして奈良の更なる発展をめざし、より地元に根差した「食」とぬくもりある「おもてなし」がテーマ。奈良の自然豊かな大地にそびえ立つ木立を見立てた新しいロゴは、「登大路ホテル奈良」が大切にする“ファミリー”を想起させ、ゲストが家族と共に旅や日々の疲れを癒す場所でありたいという願いが込められている。
メインダイニング「レストラン ル ・ボワ」は、フレンチの魔術師と称される札幌「レストランモリエール」のシェフ中道 博氏と今 智行氏が監修し、北海道と奈良の食材を巧みに共演させ、新たな息吹を吹き込んだプレートの数々を考案。新設されたガーデンテラスやゆったりとした空間で五感を魅了する四季折々のプレートを堪能できる。また、3階建てのホテルの2階と3階に位置し、スイート、デラックス、シングルの3つのタイプからなる全13室の客室はより優美な印象に生まれ変わった。新設したファミリースイート(85㎡)は、家族と共にゆったりと滞在できるよう、ふたつの客室間を行き来できるアジョイニングルーム仕様。一方、スイート(70㎡)からは、日本一美しい八角円堂と称される興福寺の国宝・北円堂を間近に臨むことができ、バルコニーからの眺めも格別だ。
アメニティには、日本の林業発祥の地として500年以上の歴史を誇り、自然の恵みに育まれた川上村の吉野杉を使用したぬくもりあふれる木工製品など、奈良の地を感じるアイテムを厳選。奈良の地、そして文化や歴史を後世に繋いでいきたいという、持続可能な地域づくりを目指して作られたオリジナルアイテムが揃う。
text: MIKI TANAKA