Sunday, September 11th, 2022
ベントレーレジデンスに完備する
“自動車専用エレベーター”とは
ベントレーモーターズは、フロリダ州マイアミに2026年完成予定のレジデンシャルタワー「ベントレーレジデンス」に、4台駐車可能でEV充電設備用のスペースも備えたガレージを各住戸に完備する。これは開発パートナーのデザー・デベロップメント社に因んで「デザーベーター」と名付けられた革新的なエレベーターにクルマごと乗り、道路から各住戸のガレージまで一気に移動できるものだ。
ベントレーレジデンスにはデザーベーターが4基設置され、749フィートのビル最上階までクルマを運搬することが可能。油圧システムでタイヤを挟み、クルマを引っ張ってロボットシャトルシステムに載せた後、目的の階までエレベーターが上下に移動する仕組みだ。クルマのシートに座ったまま移動するという特別な体験に加え、低層階ではエレベーターシャフトの周囲がガラス張りとなり、建物内の共用エリアを一望できる設計になっている。
最上階の61階まで、各住戸内に3台または4台駐車できるプライベートガレージが用意され、EV充電設備を設置することで利便性と安全性に優れ、プライバシーが守られた空間で愛車を保管することも可能。居住者所有のクルマにはすべてRFIDタグが貼られ、それを自動で読み取ることで、高度な照明システムが作動し、自宅に移動するための正しいデザーベーターへとドライバーを誘導する。ID情報が自動で認識されるため、降車したりボタンを押したりすることなく、自宅前まで移動できる。また建物のどこにいてもワイヤレス通信を利用でき、ホットワイヤーシステムの導入により、デザーベーター内での通信も可能。ビジターは地下のガレージご利用でき、そこにもEVとプラグインハイブリッド用の急速充電ステーションが設置されている。
これは現在、Unreal Engineを使用したバーチャルツアーで見学可能だ。バーチャルツアーでは実際の居住者のように建物内を歩いて回ったり、クルマで到着してデザーベーターで目的の階まで移動したりする仮想体験ができる。
また、現地マイアミのサニー・アイルズ・ビーチにセールスギャラリーでは、「ベントレーホーム」の家具でコーディネートされた実際の居住空間と同じ6千平方フィートのモデルルームが公開されている。