Saturday, May 15th, 2021

フェラーリから812 Competizioneと
812 Competizione Aが登場

 フェラーリから「812 スーパーファスト」をベースとする最新リミテッド・エディション・スペシャルシリーズとして、クーペタイプの「812コンペティツィオーネ」とオープントップの「812コンペティツィオーネA」が発表された。

「812スーパーファスト」をベースにした6.5リットルV12エンジンで、最大出力830ps、エンジンの最高回転数も9500rpmというパワーを持つ。主要コンポーネントの多くが再設計され、軽量化やパフォーマンスや燃費の向上を追求。フェラーリのF1での経験から生まれた技術を生かしてバルブトレインとシリンダーヘッドを完全新設計しバルブリフト特性を高めている。

 全回転域でエンジンが適切に空気を取り込めるよう、吸気システムも再設計。一方、可変ジオメトリー吸気ダクトによって、トルクカーブをすべての回転域で最適化し、エンジンは高速でレブリミットまで回転を上げ、レッドゾーンまで谷が存在しない。摩擦や機械損失を低減してエンジン効率を高めるため、可変容量オイルポンプの新開発や新しい排気システムも採用。

 またカーボンファイバーの多用でベース車両に対して38kg軽量化を図っている。サイド・スリップ・コントロール(SSC)システムのバージョン7.0への進化、専用の新ミシュラン・カップ2Rタイヤ開発などもなされている。

 エクステリアのデザインは、リアスクリーンをガラスではなく一体成形のアルミ構造で、またボンネットの横断するくぼみの中に装着したカーボンファイバー製ブレードにより、車両の横幅が強調された彫刻的フォルムとなっている。インテリアはベース車両を受け継ぎつつ、新しいドア・パネルは再設計によって軽量化が図られ、トランスミッション・トンネルには「Hゲート」のテーマが採用。4輪独立ステアリングを採用し、コーナリング時の敏捷性や正確性を高めるとともに、ステアリング操作に対する応答性を追求した。

 フェラーリの輝かしい歴史を更新する特別モデル。限定生産ゆえに、早めにチェックしたい。

 

フェラーリ・ジャパン

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