Sunday, February 7th, 2021
エルメスの歴史を描いた
新版『エルメスの道』が出版
1997年に出版されたマンガ『エルメスの道』に、その後のストーリーを加えて1冊にまとめた新版『エルメスの道』(竹宮惠子著・中央公論新社刊)が3月10日に出版される。
『エルメスの道』は、1837年に馬具工房として創業したエルメスの160年余りの歴史を詳細に物語るマンガで、それまで社史を刊行していなかったエルメスの通史を伝える初の出版物でもある。当時の社長が日本のマンガという表現方法に注目し、馬体や馬術競技にも知識のある漫画家の竹宮惠子氏が作品を完成させた。
そして初版出版から24年後、満を持して竹宮惠子氏が再びペンをふるい、直近20余年のエルメスの歩みについて、新たに63ページを描き下ろした。今回の新版のための続編ストーリーの執筆に際して竹宮氏は、アシスタントなしに作品のすべてを漫画家自身の手で仕上げるという前例のない挑戦をし、緻密な構想と労力を要する続編制作に果敢に挑んだ。
新版では3つの大きなトピックスに焦点を当てる。1つ目は2001年に完成した《銀座メゾン》をめぐる物語。ビルの建設の裏にあった数々の困難とそれを乗り越えた多くの人々の情熱が描かれる。2つ目は2010年から始まったエルメス主催の馬術の競技大会《ソー・エルメス》の開催に至るまでの秘められた経緯について。そして3つ目は創造的なプロダクト《petit h(プティ アッシュ)》の誕生秘話だ。
エルメスの歴史という壮大な叙事詩を、関係者への入念な取材と膨大な資料をもとに、美しくリアルなビジュアルで描いた新版『エルメスの道』。エルメスファン、続編を待望してきた竹宮作品のファンはもちろん、誰もが楽しめる大作だ。
新版『エルメスの道』
¥1,600(税抜)
3月10日よりオンライン配信予定
写真2〜4枚目:©2021 Keiko TAKEMIYA
エルメスジャポン
TEL.03-3569-3300