サルヴァトーレ・フェラガモミュージアム
コラボレーションによる新しい展覧会を開催

　フェラガモ財団とサルヴァトーレ・フェラガモ ミュージアムが企画運営する、新たな展覧会「Across Art and Fashion（アートとファッションの垣根を超えて）」が5月18日よりフィレンツェのサルヴァトーレ・フェラガモ ミュージアムにて開催される。この展覧会では、アートの世界からインスピレーションを得たサルヴァトーレ・フェラガモの人生が描かれ、アートとファッションという二つの世界が互いに影響しあっていく歴史が展示される。
　今回のプロジェクト最大の特色は、フィレンツェ国立中央図書館、ウフィツィ美術館、マリーノ・マリーニ美術館、プラートの織物博物館といった他の文化施設とのコラボレーションによって開催される、フェラガモ史上初の試みにある。ケネス・ノーランドの作品からインスピレーションを得てサルヴァトーレ・フェラガモがデザインしたシューズ、サルヴァドール・ダリとのコラボレーションによってエルザ・スキャパレリがデザインしたドレス、ピエト・モンドリアンの絵画に触発されたイヴ・サンローランのドレスなどの作品も展示。アートを通じフェラガモの哲学を感じられる貴重な機会を満喫してはいかがだろう。

（写真1枚目）
サルヴァトーレ フェラガモ『Tirassegno』、1958年ターゲット射撃がモチーフのキッド革アップリケを施したスエード・パンプス。イタリアフィレンツェMuseo Salvatore Ferragamo。

（写真2枚目）
ケネス・ノーランド『無題』、1958年アクリル画96×96cm。イタリア・ベルガモ個人コレクション（ミラノのGalleria Fumagalliの厚意による）。

（写真3枚目）
キャンベル・スープ・カンパニー『スーパー（Souper）ドレス』、1968年キャンベル・スープ缶がプリントされたパルプ、セルロースそしてコットンを原料とした不織布製。京都服飾文化研究財団。