VITALE BARBERIS CANONICO

21マイクロンで進化したウール&リネンで粋なスーツスタイルを楽しむ

May 2023

photography jun udagawa
styling akihiro shikata

Vitale Barberis Canonico 21 MICRON WOOL & LINEN [Style 02]
品のよい光沢を備えた無地スーツはソリッドなスタイリングの色気を楽しむ

Rubinacciナポリの名門ルビナッチの服は、丸みだけでなく直線的でシャープなラインを備えており、ソリッドな生地との相性はとてもよい。特にこちらの21マイクロンウール&リネンの生地はグリーンの色合いも美しく、程よいシワがリラックス感を、品のある艶が洗練されたエレガンスを生む。スーツは国内縫製のメイド・トゥ・メジャーで、納期は約5週間。スーツ¥214,500〜(オーダー価格)Rubinacci(伊勢丹新宿店 Tel.03-3352-1111/日本橋三越本店 Tel.03-3241-3311) シャツ¥49,500〜(オーダー価格)Minami Shirts(日本橋三越本店 Tel.03-3241-3311) タイ¥20,900 Atto Vannucci(日本橋三越本店 Tel.03-3241-3311) シューズ property of stylist

 服をより趣味的に着たいのならば、季節の素材を積極的に楽しむに限る。春夏らしい素材といって、真っ先に挙がるのはリネンだ。リネン100%の生地はもちろん素晴らしいが、ヒネリを効かせるという点では、ウール&リネンのほうがより新鮮に感じられる。

 ヴィターレ・バルベリス・カノニコの新作であるウール&リネンの生地は風合いが大変素晴らしく、極太の21マイクロンウールを使用しているため、しっかりコシがあるのがいい。それでいて軽やかさが感じられ、ヘビーさだけが勝る生地には決して仕上がっていない。エレガント路線をしっかりキープしているのだ。

 こちら、無地に関しては6色がラインナップされている。自然な艶を備えているのでファインダイニングでのディナーにもぴったりだ。リラックス感を醸し出しながらリン100%ほどスポーティになりすぎず、いい意味での隙があるその服は、照明に照らされたときもまた色気たっぷりの高級感を放ってくれる。女性よりも一歩引いたエレガンスを醸し出せるという点でも、この生地のアドヴァンテージは大きい。仕立てた途端、大車輪の活躍をしてくれる、そんな生地である。

本記事は2023年1月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 50

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