VITALE BARBERIS CANONICO
21マイクロンで進化したウール&リネンで粋なスーツスタイルを楽しむ
May 2023
styling akihiro shikata
Vitale Barberis Canonico 21 MICRON WOOL & LINEN [Style 01]
いい塩梅のシワ感を備えたストライプスーツはラグジュアリーリゾートにぴったり
Sartoria Ypsilonトミー&ジュリオ カラチェニを経て1980年からローマに、94年から2009年まではミラノにサルトリアを構えていた船橋幸彦氏の服は、21マイクロン ウール&リネンで仕立てたリゾートスタイルスーツとして見事な雰囲気に仕上がっている。国内縫製のメイド・トゥ・メジャーで、納期は約5週間。スーツ¥176,000〜(オーダー価格)Sartoria Ypsilon(伊勢丹新宿店 Tel.03-3352-1111/日本橋三越本店 Tel.03-3241-3311) シャツ¥29,700 Alessandro Gherardi / Beams F(ビームスF Tel.03-3470-3946) スカーフ、サンダル property of stylist
最近、このシーンで着る服、と決めたうえでオーダーに臨む人が増えているという。家族や恋人との海外をはじめとしたリゾートへの旅行、パーティや素敵なレストランへ着ていく服など、目的はさまざまだが、人生をより彩り豊かにしてくれる服が、オーダーの世界でいま求められているのである。先日来日したイタリア人サルトも海外在住の日本人テーラーも日本でトップ人気のテーラーも同様のことを話していたので、これは顕著な傾向だ。
ヴィターレ・バルベリス・カノニコのウール&リネンの生地に、極太の21マイクロンウールを使用したシリーズが登場した。こちら、従来のウール&リネンと比べると、しっかりコシがあり、でも決してタフにはなりすぎず、とてもいい塩梅のタッチに仕上がっている。その絶妙なサラサラ感によって程よいリラックス感を出せるのが強みなのだが、ストライプ地で仕立てたスーツは、とびっきりのリゾートで着たいと思わせる色気がある。太陽光により映える、ブルーの発色の美しさが堪らない。中に合わせるのは、鮮やかなリネンのオープンカラーシャツ、足元は素足にサンダルがしっくりくる。実に粋な、オーダースーツの楽しみ方ではないか。
本記事は2023年1月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
THE RAKE JAPAN EDITION issue 50