VITALE BARBERIS CANOCICO
ヴィターレ・バルベリス・カノニコが今春オススメする
3つの最旬ファブリック
April 2022
styling akihiro shikata
VBC 最旬ファブリック01:
“CLASSIC” 21 Micron Wool & Cotton
コットンウール素材という新しい提案
(左)HIDEAKI SATOミラノで長い修業を積んだ佐藤英明氏のスーツの魅力は、バランスの美しさにある。ミラノ的にラペルの外側がカーブを描いた氏の服は、控えめなエレガンスというカッコよさに改めて気づかせてくれる。VBCの21マイクロンウール&コットンの洒脱な表情がいい塩梅の色気を加味している。佇まいも美しい。国内縫製のメイド・トゥ・メジャーで、納期は約5週間。スーツ¥225,500〜(オーダー価格)Hideaki Sato/ⒶⒷ、シャツ¥27,280 Bryceland’s made by Ascot Chang、タイ¥30,800 Bryceland’s con Seven fold/both by Bryceland’s & Co.(ブライスランズ Tel.03-6721-0133) チーフ property of stylist
(右)SHIGEAKI NAOI左のスーツと同じダブルブレステッドでも、バランス配分が大きく異なることがわかる。直井茂明氏のスーツは、全体のポイントが上にあり、またダブルの襟の形なども含めて若々しくモダンな雰囲気に満ちている。さらにVBCの21マイクロンウール&コットンがとてもいい表情を作っている。ネイビーが華のある雰囲気を作りだしてくれるだろう。国内縫製のメイド・トゥ・メジャーで、納期は約5週間。スーツ¥192,500〜(オーダー価格)Shigeaki Naoi/ⒶⒷ タイ¥30,800 Bryceland’s con Seven fold/Bryceland’s & Co.(ブライスランズ Tel.03-6721-0133) シャツ、チーフ property of stylist
ヴィターレ・バルベリス・カノニコは、毎シーズン、今まで味わったことのないタッチ、あるいはありそうでなかった組成配分や織りの変化、染色によって、さらには新しい機能性をもたせたり、それらの要素を上手く掛け合わせた生地で、我々を常に魅了し、ワクワクさせるコレクションを発表し続けている。それらの生地は、同社の13代目当主でクリエイティブ・ディレクターを務めるフランチェスコ・バルベリス・カノニコ氏のビスポークテーラーリングへの強烈な愛の賜物だ。氏は、テーラーの数ある生地コレクションの中にあっても唯一無二の眩い輝きを放つ生地を生み出す嗅覚、テーラード界全体に新しい方向性を示すセンスが抜群に優れているのだ。
昨今は、長く着られるしっかりした織りでありつつ、ヌキの要素があってリラックスして着られる生地、それを軽やかに仕立てた服へと人気がシフトしている。そんな中、VBCが今春大々的に提案しているのが、「21マイクロン ウール&コットン」。経糸21マイクロンウール(スーパー換算すると50’sほどの極太原毛)を使用し、緯糸に80双のコットンを使用して織り上げた同生地は、コットンの表面感が強調されながらも、ウールのドレープを残していて、決してスポーティにはなりすぎず、非常に新鮮な服に仕上がっている。ベーシックな色合いもイタリアらしい絶妙な匙加減によるちょっとした変化で、洒落感がグッと増すのだ。
Ⓐ日本橋三越本店 TEL.03-3241-3311(大代表)
Ⓑ伊勢丹新宿店 TEL.03-3352-1111(大代表)
本記事は2022年1月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
THE RAKE JAPAN EDITION issue 44