June 2022

YOHEI FUKUDA “Apron Front”

THE BESPOKE MASTERPIECE 008:
ヨウヘイ フクダのUチップ

近年オーダーが集中する
新たなベストセラー

「カーフでドレス寄りに仕上げるのも当然アリですが、ラギッドなシボ革とも非常に相性がいいですよ」と福田氏。ちなみにこちらと同じデザイン&レザーでアーモリーのマーク・チョー氏もビスポークしたとか。納期は約1年〜。¥550,000〜

 ビスポーク愛好家たちの間にも広がるカジュアル化の機運。それはスーツやジャケットのみならず、足元にも波及しているようだ。ヨウヘイ フクダといえばこれまで、内羽根のドレスシューズが不動の定番だったが、最近は外羽根、それもUチップの人気が急伸しているという。リピーターだけでなく一足めからオーダーする顧客も少なくないというから、もはやニュースタンダードといえる。

 スキンステッチを施したスプリット・トウのUチップは英国の定番的なデザイン。スーツからジーンズまで幅広く合うのが魅力だが、ヨウヘイ フクダのそれが特別なのは、やはりエレガンスが際立っている点だ。有機的な曲線が連なるグラマラスなライン、べヴェルドウエストにシームレスヒールといった仕立てはドレス靴と同様の美学を反映したもの。

 カジュアルな新定番とはいえ、福田流DNAが確かに息づいているのである。ゆえに、どんな服装に合わせてもエレガンスが際立つのだ。

ドレスシューズと同じハウススタイルで仕立てるため、外羽根Uチップでも非常に流麗なシェイプ。サイドビューも大変エレガントだ。ヒールは一枚革のシームレス仕様。

この革もおすすめ

ロシアンカーフ調の
アッパーも
ホーウィン社が手がけたロシアンカーフ調のレザーでオーダーするのも一興。深みのあるブラウンも魅力的で、男らしい表情をたたえた一足に仕立て上がる。

Yohei Fukuda / 福田洋平1980年生まれ。19歳で渡英し、ジョージ クレバリーやエドワードグリーンのビスポーク職人として活躍。2008年に帰国し、ヨウヘイ フクダを始動。現在は世界的な人気を集める。

ヨウヘイ フクダ東京都港区北青山2-12-27 BAL青山2F
TEL.03-6804-6979
営業時間 11:00〜20:00※完全アポイント制
日曜定休
https://yoheifukuda.com

本記事は2022年1月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 44

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