SLOWEAR VENEZIAで築く

シンプルな上質というエレガントスタイル

January 2020

インコテックスを核とする4つの専業ブランドからなるスローウエアのコンセプトストア
「スローウエアベネツィア」。2018年に丸の内にオープンした同ショップが熱い！

photography jun udagawa styling akihiro shikata

SLOWEARとは？SLOWEARはSLOWとWEARをかけた造語で、トラウザーズ専業のインコテックスを核とする4つの専業ブランドの集合体。タイムレスでコンフォート、時代を超えたエレガンスを備えた上質でミニマルなデザインの服を、スローウエアというひとつの世界で表現している。

　1951年にベネツィアのメストレで創業したトラウザーズの名門インコテックスを筆頭に、ニットのザノーネ、アウターのモンテドーロ、シャツのグランシャツの専業4ブランドで構成されるイタリアのスローウエアグループは、クラシックを新しい視点で再解釈したそのコレクションが世界中で人気だ。

　スローウエアの最大の強みは、それぞれの専業ブランドが時代にフィットしたミニマルで上質な製品を手がけながら、ひとつの世界を築いている点にある。

　彼らにとってショップは不可欠な存在で、なぜならそこは、スローウエアがトータルで表現しようとしているシンプルで上質、タイムレスでエレガンスな世界を、そして彼らのフィロソフィーを伝えるための場でもあるからだ。

　スローウエアの服の魅力のひとつに、研ぎ澄まされたシルエットの美しさがあげられる。

　インコテックスのトラウザーズのスマートな上質はさまざまな形で存在するし、ザノーネの一切の無駄を削ぎ落したデザイン、モンテドーロの洗練を纏ったシンプルなアウター、グランシャツのリラックス感溢れるシャツは、それらを組み合わせることで、さらにスローウエアらしいスタイルへと進化するのだ。

　2018年11月、東京・丸の内の仲通りにオープンしたスローウエアベネツィア東京丸の内は、国内3店舗目となるスローウエアのブティックだ。スローウエアの世界観を表現するために、アートやアクセサリー、雑貨類にも注目したい。すべてにおいて、タイムレスで新しい、スローウエアの今があるのだ。

ミニマル＆コンフォートのエレガンスコットンアクリルによるスペシャルなニット素材をブルゾンに仕立てたザノーネのボマージャケットに、同じくザノーネの春夏の大定番で、超ドライなタッチが涼しさを呼ぶアイスコットンのポロシャツをコーディネイト。テクニカルファブリックによるレギュラーフィットのショーツは素材がもたらすリラックス感に溢れ、オフィチーナスローウエアの白スニーカーは、ヒールのイエロースエードがモダンなアクセントを生み出している。スローウエアらしい、ミニマルでシンプル、コンフォートでエレガントな装いだ。

ボマージャケット¥100,000、アイスコットンポロ¥24,500 both by Zanone
ショーツ¥30,000 Incotex　スニーカー¥58,000 Offcina Slowear
／all by Slowear Venezia Marunouchi Tokyo

上質なリラックス感という新しいスタンダードシンプルなデザインの中にあしらわれた２本のラインがアクセントになったミドルゲージの糸染めコットンクレープカーディガンにアイスコットンＴシャツを合わせたリラックススタイル。さらに注目したいのは、ウエストがゴム仕様になっている、特殊な編み込みゴムを使用した、インコテックスのイージーパンツ調トラウザーズ。家で寛いでいるかのようなリラックス感、ドレス仕立てのトラウザーズの美しいシルエットを備えた、まさに時代の新しいスタンダードを捉えた1本だ。足元の程よいボリューム感のあるローファーも絶妙な雰囲気。

カーディガン¥64,000、アイスコットンＴシャツ¥19,000 both by Zanone
トラウザーズ¥39,000 Incotex　ローファー¥68,000 Offcina Slowear
／all by Slowear Venezia Marunouchi Tokyo