PREMIUM VODKA “LADOGA”

一流バーテンダーに訊く
最高級ロシアンウォッカの粋な味わい方

March 2022

ロシアの至宝“ファベルジェの卵”に収められたプレミアムウォッカ。
この最高級ウォッカの魅力と味わい方を一流バーテンダーに伺った。
photography tatsuya ozawa

Bar Sherlock / バー・シャーロック銀座の有名店でバーテンダーを務めてきた吉本氏が2016年にオープンさせたバー。名探偵シャーロック・ホームズの世界観を思わせる内装や、ロンドンのクラシックな雰囲気が印象的。オープン直後に満席となることもある人気店だ。
東京都中央区銀座6-9-13 第一ポールスタービル5F TEL.03-6280-6283

 世界トップクラスのバーがひしめく街、銀座。その激戦地に、名探偵シャーロック・ホームズの世界観をコンセプトとしたオーセンティックなスタイルで人気を博す「Bar Sherlock」がある。オーナーでバーテンダーの吉本武史氏は、数多のカクテルコンペや技能大会で優勝して来たエキスパートだ。そんな吉本氏にウォッカのトレンドを聞いてみた。

「以前はカクテルにして飲みやすくするのが主流でしたが、近年は複雑な精製方法や蒸留プロセスを経て高い純度や香りを得た“プレミアムウォッカ”が世界的に流行しています。非常に品質が高く、スーッと身体に入ってくるようなウォッカです。カクテルにするにはもったいない。ストレート、あるいはシンプルなソーダ割で飲むのがおすすめです」

 では、ロシア・ラドガ湖の純水を金のフィルターで濾過して造られるラドガ社のウォッカは、他とどう違うのだろう。

「程よいボリュームがあり、まろやか。一般的にいわれるウォッカとはまるで別次元です。キウイやオレンジ、クランベリーなど酸味のあるドライフルーツに合いますね。リンデンが感じられるので」

 リンデン(菩提樹)とは、ヨーロッパで古くから植物療法に用いられてきた伝統的な薬草だ。その蜜とエキスが加えられることで、優しい独特の香りが引き立つ。「あるいは、カモミールなどの温かいハーブティーと交互にゆっくりと味わうのもいいですね。リンデンの香りや甘さをより楽しめる常温もいいですが、夏だったら冷やして飲むのも大いにありです」

 またロシアの名産であるキャビアとの相性も最高だという。

「リンデンを加えたのはここに合わせて来たのではないかと思うくらい、舌にふわりとくる優しい余韻がキャビアの塩味・風味と完璧に合っています。本当に繊細でエレガント。最高級ウォッカならではのマリアージュです」

 ウォッカを満たした優美なデキャンタと4つのショットグラスは、伝統的なヴェネツィアングラスによるもので、ハンドメイド装飾が施されている。そしてそれを収める卵は、繊細な彫金とスワロフスキー装飾が施された絢爛豪華なイースター・エッグ。19世紀末〜20世紀初頭にかけて、宝石商で金細工師のピーター・カール・ファベルジェがロシア皇帝に献上した芸術作品、“ファベルジェの卵”を現代に再現したものだ。

「さすが皇帝が愛しただけに、圧倒的な存在感があります。推理作品やスパイ映画にもたびたび登場する至宝ということもあって、どこかロマンチックな趣。それにショットグラスが4つ付属しているのも珍しくていいですね。仲間と集まって、さまざまなフードとのマリアージュを楽しみながら語らう。その時間こそが最高にラグジュアリーです」

Imperial Collection Vodka RUBY欧州最大の淡水湖ラドガ湖の水を、金のフィルターで濾過し、12段階もの蒸留プロセスを経て造られる“プレミアムウォッカ”。その最高級の味わいは、2006年のロシアサミットで国首脳に振る舞われたほど。24金製のハンドメイド装飾やスワロフスキーによって、ロシアの至宝“ファベルジェの卵”を見事に再現。独特な模様が印象的な写真の「ルビー」を含め10種のレギュラーモデル、3種のメタリックカラーモデル、9種の限定モデルがラインナップ。「インペリアル コレクション ウォッカ ルビー」700ml。40度。¥165,000 Ladoga(ラドガジャパン TEL.03-5783-5141)

本記事は2022年3月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 45

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