Thursday, April 15th, 2021

Dressing for a New Era 04

THE RAKEが注目するファッショニスタたち vol.4

5. 秋山 淳一郎
WHEELIE 代表
半歩先を行くフィーリングで
常に新鮮な足元を
生み出している
text yuko fujita
photography tatsuya ozawa

Junichiro Akiyama1968年生まれ。伝説のシューズインポーター、マグナムの創設メンバーとして、1990年よりエンツォ ボナフェやプレミアータの輸入・企画の仕事に携わる。2000年にマグナムを離れ、2003年にウィリーをスタート。フラテッリ ジャコメッティのインポーターに。引き出しの多さで、毎シーズン、バイヤーたちをハッとさせる靴を世に送り出している。

クラスの半袖ムートンコート、ラングラーの124MJ、エルメネジルド ゼニアのドレスシャツ、アレキサンダー・マックイーンのスカーフ、それに裾がフレアしたリー200に合わせたフラテッリ ジャコメッティのUチップが最高にクールだ。このミックス感から、氏の抜群の感度の高さが垣間見える。シューズ¥96,000 F.lli Giacometti(ウィリー Tel.03-5458-5255)

 秋山氏はイタリアのシューメーカー、フラテッリ ジャコメッティのインポーターで、自身でも企画して多くの名靴を世に送り出しているが、彼ほど深みのある企画をできる有能な人は、世界を探してもそうはいないと思う。トラッドがベースにあるので土台が非常にしっかりして、一方でモードもずっと追い続けているから流れを読む目に抜群に長けている。ビンビンな感性で、常に半歩先を行く靴を世に送り続けているのだ。決して走りすぎることなく、いい感じに早い。

「服があっての靴なので、さまざまなものにアンテナを張るようにしています。今気になっているのは、クラシコの人たちがちょっと前まで穿いていた腰回りにゆとりのあるテーパード。レディースの世界ではセリーヌとかそんな感じで、今またカッコイイかなと。ゆったりしたリーバイスの550とか560とかも面白い」

 そんな自分の感覚を大切にしながら秋山さんが企画する靴は、メイド イン イタリーでありながら無国籍感たっぷり。いろいろな答えを用意してくれているところがまたいいのだ。

70年代のハワイのサーファーのステイタスだったプカシェル、25年以上前に購入したカザール(左下)と、カルティエのヴィンテージアイウェア(右)。秋山氏の個性派アイウェアは氏のアイコンとなっている。パンチの利いたアクセサリー使いをしても、氏のキャラクターがそれらに決して負けていないのがいい。

秋山氏の注目する最新の足元

上から時計回りに、ジャコメッティのアイコンともいえるグルカサンダルの新作は、日本の馬革をトスカーナで鞣した、毛足の長い白革銀付きスエードが自慢。¥74,000、大きな親子穴とピンキングがトリッカーズのベンチメイドシューズ的。ジャストウエストのジーンズに合わせて履きたい外鳩目の内羽根セミブローグ。¥98,000、ジャコメッティのマウンテンブーツライン、マルモラーダの一足。¥135,000 all by F.lli Giacometti(ウィリー Tel.03-5458-5255)

本記事は2021年1月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 38

Contents