DUNHILL：英国ビスポークの神髄を宿す圧巻のハンドメイドジャケット

左：ハードなツイードで仕立てられたジャケットは、わずかにカーブしたラペルからストレートに落ちるフロントカットが英国的。ラペルの裏にもボタンを配し、襟を立てても着られるようにした作りやラウンドの強いポケットフラップなど、デザインも凝った一着。右：ややナローぎみのピークドラペルジャケットは、カッタウェイフロントが貴族的な顔つき。納期は約6カ月〜。ジャケット¥610,500〜（ビスポーク価格）Dunhill

　今にも職人の息遣いが聞こえてきそうな、実に活き活きとしたクラフツマンシップ。ロンドンの工房にてハンドメイドで仕立てられた、圧巻のオーラを宿すビスポークジャケットである。ラグジュアリーブランドとしてコンテンポラリーなテーラリングを追求する一方で、英国ビスポークの伝統をこれほど色濃く残したジャケットも同時に守り続けているのがダンヒルの素晴らしさだ。

　これまで歴々のクリエイティブ・ディレクターがブランドを牽引してきたが、このビスポークだけは不変を貫いてきた。いわばダンヒルの“聖域”である。カッティングや縫製技術といった細部を語るまでもなく、問答無用のロマンがあるのだ。

　いうまでもなくトレンド不問で一生愛用し続けられる逸品ゆえ、生地はヘビーウェイトの英国素材で仕立てたい。そんな要望に応え、スタンドイーブンなど王道ブランドからエスコリアルのような希少素材まで揃える。このうえなくラグジュアリーで、最高にクラシックな一着が完成するだろう。

トレンド不問で
一生愛せる
生地ラインナップも魅力左：スタンドイーブンの「オックスブリッジ フランネル」は、スーパ120’sのファインウールを用いた今季の新作生地。右：カシミア級の繊細さと美しい仕立て映えを誇る希少素材・エスコリアル。秋冬向けには肉厚のヘリンボーンなどが揃う。