CANCLINI, GRANDI & RUBINELLI
カンクリーニとグランディ&ルビネッリの極上生地で至高のシャツを仕立てる
January 2025
Cancliniの200/3で仕立てる
土井縫工所のMTMシャツはパターンに優れ、身体にストレスなく合っていることが重要だ。肌に直接触れる生地も着心地のよさを非常に大きく左右する要素ゆえ、徹底してこだわりたい。1952年に岡山で創業し、70年以上にわたってドレスシャツのみを仕立て続けてきたドレスシャツ専業ファクトリー、ドゥ・ワン・ソーイングのプライベートレーベル「土井縫工所(DOIHOKOSHO)」のメイド・トゥ・オーダーシャツは、その点、かなりの優位性を誇る。今回、イタリアの名門カンクリーニのコレクションにかつてあったスペシャルな生地「200/3」を土井縫工所とのコラボレーションというかたちで復刻。極細の糸3本を“三子撚り”にした1本の糸で織り上げたなんとも贅沢なこちらを、メイド・トゥ・オーダーにて堪能できる。長年にわたって膨大な数の顧客の注文をこなしてきたなかで培った卓越した体型補正を筆頭に、同社が培ってきた技術・ノウハウを結集した“プレミアム仕様”による仕立ては、3cmあたり28針の精緻なステッチ、オフセットスリーブ(後付け袖)、総根巻仕様のボタンなど、ワンランク上のこだわりが満載だ。「200/3」でのMTM(メイド・トゥ・メジャー)の価格は¥49,500(オーダー価格。納期は約4週間~)。Doihokosho(土井縫工所 info@doihokosho.com)
1925年にイタリアのコモで創業したC.テッシーレ社は、名門カンクリーニを筆頭に6つのシャツ生地ブランドを擁し、世界最高品質のシャツ生地を手がけるリーダー的存在だ。シャツのオーダーを嗜んでいる方は、名門カンクリーニの名は何度も耳にしたことがあるはずだ。今回紹介している「200/3」は、過去のコレクションに合った生地をもとに創業100周年の記念に復刻したもので、極細の糸3本を1本に撚った“三子撚り”の糸にして織り上げている。極上のヌメリ感、しなやかさ、上品な光沢、十分なコシと耐久性を備える貴重なコレクターズファブリックだ。
シャツの着心地は生地でおおよそ7割が決まるといわれるほど、肌に直接触れる生地は着心地を大きく左右する。それに素晴らしいパターンと縫製が組み合わさって、至高の一枚が完成するのである。
シャツ好きには知られた存在だった「グランディ&ルビネッリ」は2019年からカンクリーニと同じC.テッシーレ社の傘下に入り、同グループのトップブランドに君臨している。「グランディ&ルビネッリ」の生地による土井縫工所でのシャツのオーダー価格は¥30,400~。
さて、C.テッシーレ社が擁するシャツ生地ブランドの中で、もうひとつ、ぜひとも知っておきたいのが、グループのトップブランドであるグランディ&ルビネッリだ。1992年、ミラノの北西50kmの地ノヴァーラにてレモ・グランディ氏とウバルド・ルビネッリ氏によって設立されたグランディ&ルビネッリは、ビスポークシャツの愛好家のあいだではその名の通った垂涎のブランドで、2019年からC.テッシーレ社の傘下となっている。同ブランドでは、140/2、170/2、200/2といった超高番手のポプリンをはじめとするドレスシャツ生地の王道系のほか、シャツマニアを満足させる120/2+70/1や120/2+120/2、それ以外にインディゴシルク、インディゴカシミアなどのラグジュアリーマテリアルシリーズを揃えている。それらがブランドの個性をより一層際立たせ、グランディ&ルビネッリに唯一無二の輝きをもたらしている。
他では手に入らない、スペシャルなカンクリーニ「200/3」はマニア垂涎の素晴らしさだし、トップブランドに位置付けられているグランディ&ルビネッリも極上のポプリンや「インディゴシリーズ」など唯一無二の生地を揃えている。ぜひオーダーで楽しんでいただきたい。
カンクリーニの「200/3」は、白無地3種(ポプリン、ツイル、オックスフォード)、複雑な織りのドビーストライプ3種の計6種の生地を揃えている。200番の三子撚りは市場にはほとんど出回っていない、実にそそられる生地だ。
コモ本社のアーカイブ庫。ここから毎シーズンの秀逸なコレクションが生まれる。
土井縫工所 東京本店で
先行オーダーできる!
新橋の土井縫工所 東京本店に足を運べば、ドレスシャツひと筋70年以上というキャリアとノウハウのもと生まれる、非常に満足度の高いMTMのサービスを受けられる。襟型、襟芯、カフなど、どれをとってもその種類は大変豊富で、シャツのオーダーを重ねてきた人こそ、その豊富な選択肢に満足を得られるはずだ。
土井縫工所東京本店東京都港区新橋1-15-1 IMAS 新橋ビル3F
*ご来店はURLより要予約。
https://doihokosho.com/
本記事は2025年1月27日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
THE RAKE JAPAN EDITION issue 62