THE ULTIMATE INDOOR CYCLING BIKE

ホームジムに最適な高機能インドアバイク

December 2022

本格的な機能と豊富なコンテンツを備えた、インドアバイクの集大成ともいうべき傑作が誕生。

 

 

 

text YUKINA TOKIDA

 

 

 

フレームサイズ50~58+に対応可能。ペダルのクランクの長さは170、172.5、175mmに調整できる。「ファストボタン」によって、さまざまなトレーニングモードと使用ポジションにも簡単にアクセスできる。高い静音性のおかげで、周りの迷惑にならないのも嬉しい。「Technogym Ride」¥898,700 Technogym

 

 

 

 10年ほど前から、トレーニングマシンのみのジムを各所で見かけるようになったが、不特定多数の人がひとつの空間に集まることに少し抵抗を感じる昨今、トレンドは自分専用のマシンを自宅に揃えるホームジムに一気にシフトしたようだ。好きなときに、天候にも左右されず、人目も気にせずに、ひと汗かけるホームジムの魅力に、富裕層を中心に多くの人が気づいたのだろう。

 

 こうした需要を受けて各社から新製品が多数発表されているなか、イタリアのテクノジム社からインドアバイクの大本命「Technogym Ride」が登場した。これまでもプロ向けの「Skillbike」やエクササイズ用の「Cycle」などを発表してきた同社だが、「Ride」はこれまでの技術を凝縮した、いわば集大成。プロレベルのトレーニングを可能にする機能や操作性、洗練されたデザインに加え、テクノジムの独自アプリや、ZwiftやRouvyといったサイクリストが愛用するバーチャルサイクリングアプリが搭載されるなど、ソフト面が格段にアップデートされている。

 

 特筆すべきは、長年にわたる医療・科学的研究をもとにテクノジムが開発したTNT(Technogym Neuromuscular Training)プログラム。これはユーザーの無酸素運動能力の限界を基準に、代謝能力と神経筋の機能の向上を目指すもので、個人の目標に基づいてカスタマイズしたトレーニングプランを立ててくれる。プランをこなせば自身の成長が目に見えるため、モチベーションの維持にもつながるだろう。また、定期的に新しいセッション動画がアプリにアップロードされるため、飽きることなく継続できる。動画内のトレーナーとともに、サイクリングクラスに参加しているかのように楽しめる。

 

 一方、ハード面もさらに進化しており、乗り心地も追求されている。生体力学を活用しつつ、サイクリングチャンピオンとともに設計された本体デザインで、屋外用バイクに乗っているかのような感覚を実現。実際のルートや傾斜を再現できるため、屋内でも屋外さながらのサイクリングを叶えてくれる。サイクリング初心者も、その魅力にどっぷり浸かれるであろう優秀な一台が誕生した。

 

 

 

22インチのタッチスクリーンのおかげで、ストレスのない直感的な操作が可能。没入感あふれる、充実したトレーニング時間を叶えてくれる。