Hotel Sosei Sapporo – MGallery Collection × ALL Accor+ Explorer
ホテル創成札幌から始まる、札幌滞在と次の旅の選び方
September 2026
札幌の歴史とビール文化をデザインに取り込んだ、ホテル創成札幌 Mギャラリー コレクション。Mギャラリーは、一軒ごとの土地の物語を大切にするホテルコレクションだ。今回、アコーの有料メンバーシップ「ALL Accor+ Explorer」を利用して2泊した。ホテルそのものの個性と、Stay Plusをはじめとする特典を通して、旅先とホテルの選び方を考えてみたい。
text Yuko Fujita
深いグリーンと銅色を基調にしたロビー。創成札幌らしい重厚なデザインが印象的だ。
ホテル創成札幌 Mギャラリー コレクションが建つのは、札幌の歴史と深く結びついたサッポロファクトリーの一角だ。1876年、ここにサッポロビールの前身となる開拓使麦酒醸造所が開設され、日本における本格的なビール造りが始まった。
北海道の開拓とともに発展してきた札幌にとって、この場所は街の成り立ちを伝える重要な場所でもある。
この場所に、2024年、ホテル創成札幌 Mギャラリー コレクションが開業した。
サッポロファクトリーの一角に建つ、ホテル創成札幌 Mギャラリー コレクション。
面白いのは、その歴史を昔話として飾るのではなく、ホテルの空間そのものに取り込んでいる点だ。まず目を引くのが、深いグリーンや赤褐色を基調とした色使いと、銅を思わせる金属の質感である。2024年に開業した新しいホテルでありながら、どこかヨーロッパのクラシックホテルを思わせる重厚さと装飾性がある。
近年はミニマルなデザインのホテルも少なくないが、創成札幌はむしろ装飾を積極的に取り入れている。それでいて重たく見えない。そのバランスがとてもいい。
館内には、かつての醸造所を想起させる銅のディテールや、北海道を象徴するハマナスを取り入れた意匠が見られる。バーに据えられた、銅製のビール釜をかたどった大きな暖炉も、このホテルを象徴する存在のひとつだ。
全118室の客室とスイートでは、パブリックスペースほど装飾を前面に出してはいないものの、落ち着いた色調やハマナスの意匠が心地よいアクセントになっている。館内を通して貫かれた美意識も、このホテルの大きな魅力だと思う。
スーペリア ヘリテージビュー ルーム。赤褐色の壁面や深い色調のファブリックを取り入れた、落ち着きのある客室だ。窓の向こうには、かつてのビール醸造の歴史を伝えるサッポロファクトリーの煙突を望み、この土地らしい景色も滞在の一部となっている。
クラシックな雰囲気を持ちながら、ベッドやバスルームなどは現代的で、快適に過ごせる。
館内にはこのホテルならではの個性があり、それが滞在の心地よさにも繋がっていた。しっかり非日常感がありながら、肩肘を張らずに過ごせる。その感じがとてもいい。
海外からの宿泊客も多く、スタッフにも外国人が多い。ホテルの雰囲気も手伝って、札幌にいながら、どこか海外のホテルに滞在しているような感覚があった。もちろん、日本語で不自由することは一切なく、その国際的で心地よい空気も印象に残った。
土地の記憶を映し出す、Mギャラリーというホテル
その個性を形づくっているのが、「Mギャラリー コレクション」というブランドの考え方だ。
Mギャラリー コレクションを展開するアコー(Accor)は、フランスを拠点とする世界有数のホテルグループで、110カ国以上に5800軒を超えるホテルを展開している。傘下にはラッフルズ、フェアモント、ソフィテル、プルマン、ノボテル、メルキュール、イビスなど、ラグジュアリーからエコノミーまで幅広いブランドが揃う。Mギャラリー コレクションもそのひとつで、それぞれの土地の歴史や物語を大切にするホテルコレクションである。
私は以前、フィレンツェで同じMギャラリー コレクションのCerretani Hotel Firenzeに泊まったことがある。Cerretaniにはフィレンツェらしい古典的な美意識が息づくいっぽうで、創成札幌では開拓の歴史やビール文化といった、この土地ならではの物語がデザインに取り込まれている。表現の仕方は異なれど、どちらもその土地の記憶をホテルの個性にしているのだ。
ホテルブランドには、世界のどこへ行っても同じ水準の空間やサービスに出合えることを魅力とするものがある。それに対してMギャラリー コレクションには、その土地の歴史や文化を、どうホテルとして表現するかという面白さがある。同じブランドだからといって同じものを期待するのではなく、次はどんなホテルなのだろう、と自然に興味が湧いてくるのだ。一軒ごとに異なる表情を持ち、その違いが次の滞在への期待に繋がっている。そこが、Mギャラリーの面白さなのだと思う。
そして今回、そのホテル選びをもう少し面白くしてくれたのが、「ALL Accor+ Explorer」だった。
滞在の選択肢を広げる、ALL Accor+ Explorer
今回の滞在では、ALL Accor+ Explorerを実際に利用した。
これは、アコーの無料ロイヤリティプログラム「ALL Accor」に加えて利用する、12カ月間の有料メンバーシップである。宿泊やダイニングの優待、無料宿泊、上位ステータスなど、旅で実際に使える特典をまとめたもの、と考えるとわかりやすい。
日本での年会費は3万9800円。世界110カ国以上、5000軒以上の対象ホテルで宿泊料金が15%割引になるほか、日本を含むアジア太平洋地域とUAEで利用できる年間2泊分の「Stay Plus」、ダイニング優待、ALL Accorのゴールドステータスなどが付く。
なかでも魅力的なのが、Stay Plusだ。日本を含むアジア太平洋地域とUAEの対象ホテルで2泊以上する際、そのうち1泊分を無料にできる特典で、年間2泊分が用意されている。
今回の札幌も2泊。そのうち1泊にStay Plusを利用した。
1泊分が無料になるというのは、もちろんわかりやすいメリットだ。ただ、それ以上に、2泊することで街にもホテルにも余裕を持って向き合える。宿泊費を抑えながら、滞在に少し余裕を持たせられるところに、この特典の面白さを感じた。
宿泊料金の15%割引は、世界各地の対象ホテルで年間を通して利用できる。一方、日本を含むアジア太平洋地域とUAEの対象ホテルレストランでは、食事が30%、ドリンクが15%割引になる。ホテルのレストランやバーを利用する機会が多い人には、こちらも使いやすそうだ。
さらに「Red Hot Rooms」と呼ばれる会員限定のセールもあり、日本を含むアジア太平洋地域とUAEの対象ホテルが、期間限定で最大50%割引になることもある。
もうひとつ大きいのが、ALL Accorのステータスだ。Explorerに加入すると30泊分のステータスナイトが付与され、ゴールドステータスを得られる。世界各地の対象ホテルで、空室状況に応じた客室のアップグレードやアーリーチェックイン、レイトチェックアウトなど、ゴールドステータスに応じた特典を受けられる。
ここまででも、年に何度かアコーのホテルを利用する人なら、十分にメリットを感じられるだろう。
けれども実際に使ってみて、もうひとつ面白いと思ったことがあった。
Stay Plusの対象ホテルを見ていると、これまであまり意識していなかった街やホテルにも目が向く。次の旅先を考える、ちょっとしたきっかけになるのだ。
Mギャラリーは世界各地に広がっている。フィレンツェでMギャラリーを知り、今回は札幌の創成札幌に泊まった。次はStay Plusを使って、アジア太平洋地域やUAEの別のホテルを訪れてみるのもいい。
ALL Accor+ Explorerの魅力は、旅の選択肢そのものを、少し広げてくれるところにもある。
白老牛と北海道のビールで過ごす、創成札幌の夜
ホテル1階の「BARLEY GRILL AND BAR」。赤褐色のソファや大きなアーチ、琥珀色に輝く壁面装飾が印象的で、ホテル全体に通じる重厚な色使いと、ビール文化を思わせる意匠がここにも続いている。
ホテル1階のダイニング「BARLEY GRILL AND BAR」では、木曜から日曜まで、北海道黒毛和牛の「白老牛」を主役にした「Exclusive Chef’s Dinner」が提供されている。
メインは白老牛のテンダーロインまたはサーロイン、あるいは魚介のブイヤベースから選ぶスタイル。白老牛をはじめ、北海道での滞在らしさを感じさせるディナーメニューだ。
そして、食後にぜひ立ち寄りたいのが、THE BAR LOUNGEだ。
銅製のビール釜をモチーフにした暖炉が目を引くTHE BAR LOUNGE。ホテルを象徴する空間のひとつだ。
ここでも、ホテルの背景にあるビール文化がさりげなく続いている。目を引くのは、銅製のビール釜をモチーフにした大きな暖炉。バーでは、向かいの醸造所で造られる開拓使地生ビールをはじめ、サッポロクラシック、SORACHI 1984と、北海道ゆかりのビールを楽しめる。もちろん、北海道産ワインやカクテルも揃う。
THE BAR LOUNGEで楽しめる北海道ゆかりのビール。開拓使地生ビール(1,200円)、サッポロクラシック(1,000円)、SORACHI 1984(1,100円)。
普段からサッポロ黒ラベルをよく飲んでいるだけに、この場所でビールを飲むのは特別だった。いつも何気なく選んでいる一本の向こうに、この土地の歴史が繋がっていることを意識したからか、格別なおいしさがあった。
エグゼクティブカテゴリーの宿泊者には、午後のアフタヌーンティーに加え、夕刻にはバーラウンジで軽食とアルコールを含むドリンクを楽しめるハッピーアワーも用意されている。
北海道の食材が並ぶ、豊かな朝食
朝食はビュッフェスタイル。卵料理やグリル野菜、ハム、チーズ、スモークサーモン、サラダ、フルーツなどが揃い、フォーや味噌ラーメン、カレー、チャーハンなど、日によって異なる温かい料理も並ぶ。和洋だけでなくアジアのメニューも。
翌朝の朝食も印象に残った。
ビュッフェには北海道の季節野菜や魚介、肉類などを取り入れた料理が並び、和食から洋食、アジアのメニューまで種類も豊富だ。少しずついろいろ試してみたくなるようなバリエーションがあり、朝食そのものを楽しめた。
ALL Accor+ Explorerで、一軒のホテルから次の旅先を考える
札幌では、開拓の歴史とビール文化が、空間から食、そしてバーでの一杯にまで自然に繋がっていた
ホテル創成札幌に泊まってあらためて感じたのは、Mギャラリーは一軒ごとの違いそのものを楽しむホテルなのだということだ。
そしてALL Accor+ Explorerがあれば、その楽しみを次の滞在へ繋げやすくなる。
次はどの街で、どんなMギャラリーに出合えるのか。そんなことを考えるのも、旅の楽しみのひとつになった。
ホテル創成札幌 Mギャラリー コレクション
Hotel Sosei Sapporo – MGallery Collection
札幌市中央区北2条東3丁目 サッポロファクトリー西館
TEL:011-242-1111
札幌駅から徒歩約15分、タクシーで約5分。
https://www.hotelsoseisapporo.com/
ALL Accor+ Explorer
アコーが展開する12カ月間の有料メンバーシップ。日本での年会費は39,800円。世界5,000軒以上の対象ホテルでの宿泊優待、アジア太平洋地域およびUAEの1,400軒以上のホテルで利用できる年間2泊分のStay Plus、ダイニング優待、30泊分のステータスナイト付与などの特典が用意されている。
https://www.accorplus.com/jp/ja/






