Lord Snowdon, Through dunhill

伝統がモダンに生まれ変わる。
ダンヒルが更新する英国のエレガンス。

September 2026

2026/27AWのダンヒルでクリエイティブ・ディレクターのサイモン・ホロウェイ氏が描いたのは、ロード・スノードンに着想した世界だ。貴族的な端正さと芸術家の自由を、洗練と無骨さ、遊び心とともに表現している。グレーの階調と豊かな素材を重ね、英国的エレガンスに現代的な感性を添えた。そこに、彼の美意識が息づいている。

 
 

text Yuko Fujita

photography Pak Ok Sun

still photography Jun Udagawa

styling Akihiro Shikata

grooming Toyo

 

PR

 

英国の伝統を輝かすホロウェイの感性

2024/25AWコレクションからクリエイティブ・ディレクターを務めるサイモン・ホロウェイのコレクションには、彼自身が長年培ってきた審美眼や服への感覚が、ダンヒルを通して自然に表れている。

2026/AWの着想源は、ロード・スノードン。貴族的な形式美と芸術家の自由さ、洗練と無骨さ、上品さといたずら心。相反するその人物像は、ホロウェイ氏がこれまで描いてきたダンヒルの男性像ともどこか重なる。

背景にあるのは、スノードン卿が写真家として活躍した60年代のロンドン。王室や上流社会に身を置きながら、ファッションや芸術の最前線とも交わった彼は、伝統ある英国スタイルと新しい感性が交差する時代を体現していた。

その空気は、今季の素材使いや着こなしにも表れている。グレーの濃淡で構成されたテーラリング、ウィンドウペーンやネイルヘッド、カシミアやアルパカが生む豊かな表情、「モートリティーズ」の伝統を受け継ぐカーコート。

そのどれにも、ダンヒルらしい英国紳士のエレガンスが感じられるが、単なる回顧で終わらない。柔らかさや色気、ときに反骨を忍ばせながら、これまで提案してきたスタイルを今の装いとして見せている。ダンヒルの歴史を自身の感覚で咀嚼し、創造する。

そこに、ホロウェイ氏の美意識がよく表れている。

 
 

グレーの階調で描き出す、現代に息づく英国紳士の装い

グレーの濃淡でガンクラブチェックを都会的に再解釈した、ダンヒルのシグネチャー「Bourdon」カットのウール製スポーツコート。アーカイブをもとにした伝統的なプロポーションに、エルボーパッチや袖口内側のライニングなど、モータリングの世界に由来するディテールを織り込み、クラシックでありながら現代的な表情に仕上げている。コットン×カシミアのグレーシャツに、グレナディン織りのタイ、カシミアのハウンドトゥーススカーフ、コットンカシミアのグルカトラウザーズで柔らかな上質さを重ねた。スカーフを首元に端正に収めた見せ方も、サイモン・ホロウェイ氏のこだわりだ。

スポーツコート¥568,700、トラウザーズ¥165,000 参考色、スカーフ¥83,600 参考色、シャツ、タイともに参考商品 すべてdunhill

 
 

(左)異なる柄と素材感がトーナルなグレイの中で共鳴

織りの表情が際立つウールのバスケットウィーブで仕立てた「Bourdon」カットのブレザー。ネイルヘッド柄をジャカードで表現した7ゲージのカシミアクルーネックニットを合わせ、首元にはカシミアのハウンドトゥーススカーフを。異なる柄と素材感をグレーの階調で重ねることで、装いに奥行きと華やかさを生みだしている。スーパー150’sウールフランネルによる1プリーツトラウザーズも含め、トーナルなグレー構成の中で異なる表情を響かせ合い、伝統的な英国テーラリングのスタイルをモダンに仕上げた装いだ。

ブレザー¥496,100、ニット¥222,200、トラウザーズ¥146,300、スカーフ¥83,600 参考色、チーフ 参考商品 すべてdunhill

 

(右)テーラリングの規律に、柔らかさと遊び心を添える

ウールのウィンドウペーンのダブルブレステッドスポーツコートを主役にした、今季のトーナルな装い。中に合わせたカシミアのロールネックもグレーに統一。ボトムスはコットンカシミアコーデュロイのグルカトラウザーズ。全体をグレーでまとめながら大柄なウィンドウペーンやカシミア、コーデュロイと異なる表情を重ねることで、装いに奥行きを与えている。テーラリングの規律を保ちつつ、素材の柔らかさで力を抜いた佇まいには、ロード・スノードンを想起させる端正さと遊び心が同居する。

スポーツコート¥513,700、ニット¥215,600、バッグ「ボードン フォリオ 27 パティーナ カーフ」¥289,300、トラウザーズ¥165,000 参考色 すべてdunhill

 
 

端正な装いを柔らかくするカシミアニットカーディガン

ショールカラーのカシミアニットカーディガンを、シャツ&タイの上からジャケットのように羽織る。テーラリングの端正さを保ちながらニットの柔らかさで力を抜いたそのバランスに、サイモン・ホロウェイらしさが表れている。ヘリンボーンの編み柄に、ハウンズトゥースのシルクタイ、ヘリンボーンピンストライプのウールカシミアトラウザーズと、異なる柄を重ね、グレーのトーンで抑制。足元にはスエードの「Davies」スニーカー。英国紳士らしい品格の中に軽やかさを忍ばせた、今季のダンヒルを象徴する装いだ。

ニットカーディガン¥253,000、タイ¥45,100、トラウザーズ¥146,300、シューズ¥129,800、バッグ「デューク38 パティーナカーフ」¥602,800、シャツ 参考商品 すべてdunhil

 
 

(左)艶やかなラムスキンで描く、精悍なブラウンスタイル

非常に柔らかなラムスキンを用い、上質な艶感が印象的なダークブラウンのポイントカラーブルゾン。裏地を最小限に抑え、革本来のしなやかなドレープと軽やかな着心地を生かすいっぽうで、背面にはタッターソールのバギーライニングを配し、動きやすさにも配慮している。インナーにはカシミアのケーブル編みハイネックを重ね、ボトムスにはコットンカシミアコーデュロイのグルカトラウザーズ。スポーティなブルゾンを、上質な素材使いと落ち着いた色調で都会的かつ精悍に見せている。今季の深いブラウンのムードを端的に示した装いだ。

レザーブルゾン¥1,063,700、ニット¥215,600 参考色、トラウザーズ¥165,000 参考色 すべてdunhil

 

(右)ボンバーにテーラードの品格を宿らせた装い

ウール70%、カシミア30%のダブルフェイスで仕立てたボンバージャケット。裏地を必要としないダブルフェイスならではの美しい仕立てによって、カジュアルなボンバーにテーラードウェアを思わせる品格が感じられる。カシミアのロールネックにシルクのポルカドットスカーフを添え、ボトムスにはコットンカシミアのコーデュロイ製グルカトラウザーズを。グレーとブラウンの深い色調を重ね、素材の違いで奥行きを生んだ。今季のダンヒルらしい、隠密的で洗練された男性像を描いている。

ボンバージャケット¥689,700、バッグ「アルフレッド 25 パティーナカーフ」¥496,100、ニット¥215,600 参考色、トラウザーズ¥165,000 参考色 すべてdunhil

 
 

(左)「 モートリティーズ」を受け継ぐ現代のショートカーコート

アルパカウールのベルテッドショートカーコートは、20世紀初頭のダンヒルのカーコートから着想を得た大ぶりのラペルを備えつつ、ショート丈でモダンな佇まい。アルパカウールならではの柔らかな質感が、端正な装いに豊かな表情を加える。内側には、ウールカシミアのヘリンボーンピンストライプの「Bourdon」ジャケットとベストを重ね、グレーの濃淡で奥行きを表現している。クラシックなスタイルを尊重しながら肩の力を抜いて見せる、その軽やかさにも、サイモン・ホロウェイらしい美意識が表れている。

コート¥673,200、ジャケット¥429,000、ベスト¥165,000、シャツ¥101,200、トラウザーズ¥146,300、バッグ「デューク38 パティーナカーフ」¥602,800、シューズ¥387,200、タイ 参考商品 すべてdunhill

 

(右)トップコートの品格を宿すモダンなカーコートスタイル

ショートカーコートは、20世紀初頭からダンヒルが展開してきた、ブランドを象徴するコートスタイル。トップコートの品格とカーコートの機能性を併せ持つそれを、ウール×シルク×カシミアのネイルヘッド柄で表現している。メリノウールのハウンドトゥースオーバーシャツにカシミアのハイゲージロールネックを重ね、ウールシルクの2プリーツトラウザーズまでシックな色合いで統一。近づくほどに異なる織りや質感が浮かび上がり、抑えた色調の中に豊かな表情を見せてくれる。端正さを保ちながら、カーコートの軽快さで力を抜いた装いだ。

コート¥479,600、シャツ¥256,300、バッグ「センチュリー45 パティーナカーフ」¥704,000、シューズ¥129,800、ニット、トラウザーズ ともに参考商品 すべてdunhil

 
 

(左)アーカイブの意匠を受け継ぐ現代のラムスキントレンチ

アーカイブのトレンチコートを、しなやかなラムスキンで再解釈。裏にウインドウぺーン柄の英国製ウールをボンディングし、柔らかさと構築性を美しく両立させた。大ぶりの襟や幅広のステッチに、20世紀初頭のアーカイブのコートの面影が漂う。古きものをそのまま復刻するのではなく、今の服として成立させているのがサイモン・ホロウェイらしい。¥2,406,800 dunhill

 

(右)英国的でありながら研ぎ澄まされたモダニティ

伝統的なトレンチコートから装飾を削ぎ落とし、ダブルフェイスのウールで仕立てた一着。スコットランドのミルがダンヒルのために織りあげたウィンドウペーンに、着脱可能なラムスキンの襟が艶を添える。英国的でありながら、研ぎ澄まされたモダニティへ。その抑制された佇まいに、サイモン・ホロウェイが描くダンヒルの美意識が凝縮されているのだ。¥749,100 dunhill

 
 

問い合わせ先 ダンヒル 0800-000-0835

dunhill