Thursday, May 16th, 2024

ザ・リッツ・カールトン大阪が全客室を改装 完成は2024年10月

 日本国内のザ・リッツ・カールトンのなかで唯一、18世紀の英国貴族の邸宅を感じさせる、伝統的なヨーロッパ調の空間が広がる「ザ・リッツ・カールトン大阪」。1997年に日本第一号のザ・リッツ・カールトンとして誕生した同ホテルが大規模なリニューアルを行っている。

 改装の対象は、287室の客室および客室階廊下。「承継と新生」というコンセプトのもと、ヨーロピアンクラシックの上品で優雅な邸宅感を残しつつ、現代的で洗練された新たなデザインと融合させ、快適な空間づくりを目指すという。

 たとえば重厚で落ち着いた雰囲気の客室は、温かみのある自然な明かりで心地よい空間に進化。ヘッドボード上部には、開業時から愛されてきた「花柄」をモチーフとした彫刻風の装飾壁が取り付けられ、その縁の部分には、天井と同様に額縁を思わせる装飾を施すことで、クラシックなディテールを追加する。クラブフロア(33~35階)やスカイビューフロア(36・37階)にはソファーベッドや荷物用のチェストが新設されるだけでなく、ヘッドボード横にコンセントやUSBポートも増設されるなど利便性の高さも追求する。

 デスクやベッドのサイドテーブルなど、長年にわたりゲストに愛されてきた趣のある家具はそのまま継承される予定だ。

 

 

text: yukina tokida