VALSTAR: MULTIFACETED ITALIAN JACKETS
万能のイタリアン・ジャケット
“ヴァルスター”
October 2020
1911年の創業以来、ヴァルスターは時代を超えたデザインの、美しいアウターウェアを生み出してきた。
今回の新作では、さまざまなヴァルスタリーノ、ジャケットを用意した。
どれを選んでもカジュアルかつエレガントな着こなしが楽しめる。
by freddie anderson
photography rikesh chauhan
1911年にミラノで設立されたヴァルスターは、カジュアルかつエレガントで、ミリタリー・テイストを持ったジャケットで知られている。元々はレインコートのメーカーであったこのブランドは、1930年代半ばに、イタリアの富裕層向けの高級レザー製のフライト・ジャケットやドライビング・ジャケットを製造するようになった。
現在では“ヴァルスタリーノ”の愛称を持つジャケットで知られている。1935年に誕生したヴァルスタリーノは、最高レベルのクラフツマンシップと最高級の素材を妥協なく使用し、90年以上の時を経ても変わらないシルエットを誇っている。
1939年にはサヴォイ公妃殿下、1942年にはアンコーナ公爵のオフィシャル・サプライヤーとなり、イタリア王室御用達として認められた。
Suede Lined Valstarino Jacket Sandal
$ 1,150 |
Nappa Lined Valstarino Jacket Caffè
$ 1,700 |
スエードが基本だが、高品質のナッパ生地を使用した特別なバージョンもある。ヴァルスタリーノのジャケット(ブルゾン)は、イタリアのワードローブに欠かせないアイテムだ。しかし近年では、世界的に人気が高まっている。この美しいカラーのブルゾンは、クラシックなスタイルとエレガンスで見る人を魅了する。
気温が下がったら、裏地付きのジャケットがより便利だ。このヴァルスタリーノ・ジャケットは、保温性とスタイリッシュさを両立している。
ヴァルスタリーノの一番の特徴は、さまざまなルックに合わせられる洗練された多様性にある。ジーンズに合わせれば、リラックスしたカジュアルなコーディネイトとなり、ウール・トラウザースなどに合わせ、ジャケットの代わりとして着こなすこともできる。
大量生産が持てはやされ、グローバル化が進む今日の世界では、すべての工程を一国で完結させることは容易ではない。しかし、ヴァルスターは創業以来、トスカーナ、ヴェネト、ミラノの3つの地域にアトリエを構え、3世代に渡って受け継がれてきた伝統的な技術を採用している。
2つのフロントフラップポケット、袖口の編み込み、立ち襟など、1枚1枚が多大なる作業時間をかけて仕上げられている。さまざまなカラーバリエーションがあり、そのすべてが上品かつイタリアらしい微妙な発色である。
WR Cotton Blend Padded Zip Jacket Beige $ 570 |
Suede Lined Valstarino Jacket Muschio $ 1,150 |
ヴァルスタリーノと同様のシルエットを持つジップジャケットは、フルジップ・ファスナーと裾のリブ編みが特徴で、季節の変わり目には毎日着られる優れものだ。スポーティかつ軽量で、このジャケットを着ることで、より快適に生活することができるだろう。
ミラノはファッションとデザインの世界的な中心地だが、なぜかマルペンサ空港に到着すると大雨が降り出す。そのためか、ヴァルスターはレインコートの製造からスタートした。レインコートの製造はいまも続けられている。ヴァルスターのレインコートは、シックで軽量なので、いつ雨が降り出しても大丈夫なように、持ち歩くのに便利である。
ヴァルスタリーノをはじめとするレザージャケットは、あなたの体型にフィットし、時間をかけて使い込むことでエイジングされていく。長く愛用できる1着になることは、間違いない。