The Ritz-Carlton Okinawa, Luxury Golf & Spa Resort
【レポート】ザ・リッツ・カールトン沖縄で“ゴルフ×美食×スパ”の特別な3日間。人気コンペが今年も開催
March 2026
ゴルフの高揚感をスパでほどき、美食で締めくくる。プロゴルファーも集結するザ・リッツ・カールトン沖縄の人気コンペを軸にした滞在で味わったのは、プレーだけでは終わらない“体験型リトリート”だった。
text yukina tokida
東京で雪がちらついていた1月末。沖縄はニット1枚で快適に過ごせるほど温暖で、空気までやわらかかった。向かったのは、“ラグジュアリーゴルフ&スパリゾート”として知られる「ザ・リッツ・カールトン沖縄」。昨年に続き今年も開催されたコンペティション『Prestigious Retreat – ザ・リッツ・カールトン沖縄カップ 2026』を取材するためだ。
やんばるの高台、山と海を抱くリゾート
ホテルが位置するのは、那覇空港から車で約75分の沖縄本島北部。やんばるの豊かな緑に囲まれた高台に建ち、館内からは山と海を両サイドに望める。手前に広がる丁寧に手入れされたゴルフコースと、その先の鮮やかな海が描くコントラストは、この地ならではの眺めだ。
隣接するのは、エメラルドグリーンに輝く東シナ海を望む「かねひで喜瀬カントリークラブ」。滞在の中心に“ゴルフ”を据えられる環境が、同リゾートの大きな魅力となっている。
客室に宿る琉球の手仕事
2024年12月に全面リニューアルを終えた客室は、琉球漆喰や琉球藍といった伝統技術や染料を取り入れ、「やんばるグリーン」や「名護ブルー」を基調とした優しい風合いが特徴。
2室限定のスイートルームは、王族のプライベート空間であった御内原(おうちばら)の中心建築「黄金御殿(くがにうどぅん)」をデザインコンセプトに据え、東側のプレジデンシャルスイートは太陽、西側のリッツ・カールトンスイートは月をモチーフにした空間が広がる。
「ザ・リッツ・カールトン スイート」のリビングルーム(上)と寝室(中)、テラス(下)。テラスには大きなジャグジーが備わっている。
「プレジデンシャル スイート」のリビングルーム(上)と寝室(下)。ザ・リッツ・カールトン スイートとは異なり、暖色系の色味が基調となっている。
リビングを飾る屏風は、花鳥風月の伝統的な美しさと、美ら海を思わせるエッセンスを融合。金工細工には、牡丹の花びらや蝶が屏風と一体となるように精巧にあしらわれている。さらにベッドボードには、日本を代表する左官職人・久住有生(くすみなおき)氏の手によるアート作品を配し、採取した土そのものが表現の一部となっている。プレジデンシャル スイートには太陽を象徴する赤土、ザ・リッツ・カールトン スイートには月をイメージした珊瑚の砂を用い、テーマを巧みに描き分けていた。
エイサー、カクテル、そして“推し”との交流
今回の宿泊プランは、コンペティション前日からの2泊3日。昼頃に到着したメディアチームは、ロビーラウンジ&バーでハンバーガーやサンドウィッチ、アフタヌーンティを楽しみつつ、夜のカクテルレセプションに向けて気持ちを整えた(=各自仕事を片付けていた)。
夕刻になると、ロビーでエイサーのパフォーマンスがスタート。琉球カラーの衣装に身を包んだダンサーたちが、力強い掛け声とともに華麗な舞を披露する。祈りにも通じる歌詞が空間を満たし、旅先にいる実感を静かに高めてくれた。
そして迎えた特別なカクテルレセプション。那覇の人気バー「El Lequio(エル レキオ)」からバーマネージャーの杉浦聡氏が来館し、同店で好評のカクテル3種とモクテル2種を振る舞ってくれた。さらにプロゴルファーによるトークショー、記念撮影会、サイン会も実施され、会場は終始、高揚感に包まれていた。
プロと勝負できる、体験型コンペ
そしてついにコンペティション当日。練習グリーンには宮里美香選手と臼井麗香選手が、ドライビングレンジには河本結選手と河本力選手(姉弟)がスタンバイし、スタート前からゲストを迎え入れていた。
朝11時、ペリエ ジュエのシャンパーニュ(きちんとノンアルコールも用意されていました)で開会を祝い、いよいよラウンドが始まった。
コースでは「YAMBARU(山側)」と「UMIKAJI(海側)」を舞台に、プロゴルファーたちとのニアピン対決、ドライバーショット対決、記念撮影など、参加型のコンテンツが用意され、ファンにとってはこれ以上ない幸せな時間となったようだ。
その間、ゴルフ未経験の筆者はというと、ひと足先にこのホテルのもうひとつの名物であるスパトリートメントを体験させていただいた。なかでも私が受けさせていただいたシグネチャーメニューの「UMIKAJI(うみかじ)」は、他のどこでも体験できないような施術内容となっていた。
まずオイルをたっぷりとなじませ、両手で軽やかに全身のリンパを流す。続いて、貝殻型のマッサージツールで身体を温めながら、じっくりと圧をかけていく。背面から前面、デコルテ、頭皮へと丁寧に移り、始まりと終わりには繊細な鐘の音が静かに響いた。
施術前にはスパ棟の中にあるヒートエクスペリエンス(温浴施設)の利用がおすすめだ。広々とした檜のドライサウナに、横になれる風化珊瑚タイル、ゆったりと浸かれる内風呂も備わり、施術の前やプレーの後に身体をほぐすのにも最適な空間だった。
スパまでの道のりはまるで森の中のような自然豊かなルートでアクセスできる。
美食のクライマックス
コンペティションを終えた夜は、待望のスペシャルガラディナーへ。今回招かれたのは、完全予約制のカウンターのみでガストロノミーを提供する「Mauvaise herbe(モヴェズ エルブ)」の小島圭史シェフだ。塩をなるべく使用せず、沖縄産のハーブや薬草、害獣、未利用魚など地域ならではの食材を生かしながら、イノベーティブなフレンチの手法で注目を集める存在。住所非公開というスタイルも相まって、“予約の取れないレストラン”としても話題を呼んでいる。
その日のメニューをひとつ一つ丁寧に紹介してくれた「Mauvaise herbe(モヴェズ エルブ)」の小島圭史シェフ。
この日のために試作を重ね、時間をかけて準備したというディナーは、驚きとおいしさが交互に押し寄せる構成だった。なかでも印象的だったひと皿が、沖縄の在来種である島山羊を使ったタルタル。臭みも皆無で、体も小さく肉質も非常に柔らかい山羊のもも肉が使用されていた。お米を使って発酵させたという沖縄の小麦を使った生地は、カリカリでやわらかな肉とのコンビネーションも抜群だった。
また、沖縄の牛乳を用いた手作りのフロマージュブランに、その朝摘んだ野草(かたばみ、ツボクサ、すみれの葉や花など)を合わせ、モリンガという沖縄の薬草を使い揚げ焼きした米粉の器に収めた一品も記憶に残っている。清涼感とほろ苦さ、ミルキーな余韻が立ち上がり、沖縄の“野”をそのまま食べるような感覚があった。
もうひとつのハイライトは、くいまーる豚と久米島赤鶏を使った「パテ・アン・クルート」。5種類のコンディメントが添えられており、それぞれ次のようなラインナップだった。琉球よもぎ(ハママーチ)の粉末、発酵&焙煎を経たカカオの粉末、生の紅芋を乳酸醗酵、冷凍して乾燥させた粉末、沖縄のオートー(沖縄の在来のみかん)のコンフィ、そして白菜のお酢に漬け込んだカラシ菜の種。香味や酸味、発酵由来のニュアンスを重ね、ひと口ごとに表情が変わり、食べ進める手が止まらなかった。
ダイニングが一新。再開は2026年7月
ディナー後半には成績優秀者を讃える表彰式も行われ、特別宿泊券などの景品にゲストたちの笑顔が広がった。さらに、花火やダイジェスト映像を眺めながら1日を振り返るアフターカクテルレセプションも用意され、余韻は最後まで途切れることがなかった。
ザ・リッツ・カールトン沖縄は、この4月から全ダイニングと一部パブリックエリアのリニューアルに伴い全館休館を予定しており、再開予定は2026年7月。生まれ変わった姿に期待しつつ、時間が許すなら、刷新前のダイニングを味わいに訪れてみるのもいいだろう。
ザ・リッツ・カールトン沖縄
www.ritzcarlton.com/ja/hotels/okarz-the-ritz-carlton-okinawa/overview/





























