TAHITI

タヒチ、未知なる知的冒険の旅へ

August 2024

地上の楽園タヒチ島から貨客船クルーズで秘境マルケサス諸島を巡る旅に出た。3回(第1回第2回第3回)にわたってその様子をお伝えする。本記事は第1回。

 

 

text yoshie hayashima

 

 

 

 

 

旅の入り口、タヒチ島へ。

 

 成田空港から直行便で約11時間。フランス領ポリネシア最大の島、タヒチは意外と近かった。

 

 タヒチ最大の空港、タヒチ・ファアア空港に降り立つと、‘la Ora Na! という言葉とともにティアレの花のレイを首にかけてくれる。プルメリアの花にも少し似ている白い花の甘い香りは、南国に降り立ち浮き立つ気持ちをさらに盛り上げる。

 

 

ティアレの花。中でも花びらが8枚のものはラッキーアイテムだそう。

 

 

 

 南太平洋に浮かぶ118の島々から成るタヒチ。1年の平均気温が約27℃と温かく、クリスタルブルーの海や豊かな大自然に囲まれ、治安もよく、地上の楽園と呼ぶのにふさわしいリゾート地だ。

 

 カヌー体験やシュノーケリング、イルカや海ガメウォッチングなどファミリー層が楽しめるアクティビティが充実しており、ゴルフやサーフィンなどもちろん大人も楽しめる。

 

 

 

街歩きが楽しい首都パペーテ

 

 タヒチ最大の島、タヒチ島の首都であるパペーテでは街歩きも楽しい。ショッピング街ではタヒチアンパールや伝統的な工芸品のブティックが並び、またサーフィンのメッカでもある為、サーフショップも数多くみられる。

 

 地元の人々が訪れるマルシェでは、魚やフルーツ、パンケーキなど地元の人の台所を支える品々が並ぶ一方、お土産にもぴったりな手頃なパールやパレオ、アクセサリーが見つかり、散策するのも楽しい。早朝から営業している。

 

 

マーケットでは手頃な価格のパールが手に入る。©Grégoire Le Bacon

 

 

©Massimiliano Cina

 

 

 

 

 タヒチはキリスト教の信者が多く、島々にカテドラルがあるが、どことなく南国らしい明るい雰囲気なのが特徴的だ。

 

 

 

 

 パペーテの中心にある赤いとんがり屋根が象徴的なこのカテドラルは、1844年から30余年をかけて建てられた。島内の周回道路にある距離を示す道標は、この町のシンボルとなるカテドラルからの距離を指している。

 

 カテドラルの周辺がショッピングスポットとなっているので、この辺りをぶらりと散策するのもおすすめだ。

 

 

 

タヒチ島の自然に触れる

 

 自然豊かなタヒチ島にはパワースポットがいくつかある。タヒチ島の北東部に位置するファアルマイの滝もそのひとつ。緑に囲まれた道を進んでいくと、悠然と滝が流れ落ちる景色が広がっていた。

 

 

青い海のイメージとは異なる力強い自然の力を感じさせるファルマイの滝。切り立った岩壁から流れ落ちる透き通った水が、晴れた日にはきらきらと神秘的な輝きを放つ。

 

 

 

 ヴィーナス岬はヨーロッパ人が初めて上陸した歴史的スポット。1769年には、キャプテン・クックが金星の太陽面移動を観測した場所でもある。

 

 

 

 

 海辺に建つ白い塔は中を見ることはできないが、美しい景観が楽しめる。塔の前の延々と続く黒砂のビーチは、ローカルにも人気で休日は海水浴に訪れる家族連れで賑わっている。パリオリンピックのサーフィン会場にも選ばれたタヒチには、サーファー垂涎のサーフスポットもある。

 

 さてタヒチに訪れたら一度は食べていただきたいのが、ポワソン・クリュ。

 

 

©Stéphane Mailion Photography

 

 

 

 ポワソンはフランス語で魚。魚=まぐろの刺身をサラダやココナッツミルクで和えた料理だ。ココナッツのまろやかさの中にさっぱりとした味わいもあり、我々の舌にも胃にも優しく絶品だ。タヒチのまぐろは日本へも輸出されている、おなじみの味。今回の旅の間に何回も食べたほどポピュラーなメニューなのでぜひお試しあれ。

 

 またタヒチといえば女の子のイラストでおなじみのヒナノビール。タヒチは年間を通して夏日なので、冷えたビールが兎に角美味しい。日本のビールと比べてマイルドな味わいだ。

 

 

ヒナノビールのグッズもタヒチではよく見かける。

 

 

 

旅の拠点は交通至便なリゾートホテルを選びたい

 

 今回、タヒチ島で滞在したTE MOANA TAHITI RESORT(テモアナ タヒチ リゾート)は、ファアア空港から車で約10分というアクセスが魅力のホテルだ。

 

 近代的な設備を完備したホテルの客室は広々としており、各部屋にミニキッチンがあり、長期滞在者にも人気。また常勤の日本人スタッフがいるのも心強い。

 

 

窓から海が見える部屋。ベランダもあり、1部屋が広々としている。

 

 

部屋には昔のタヒチの写真が飾られている。

 

 

 

 大きなインフィニティプールを擁し、ラグーンエリアを覗くと南国らしい魚が泳ぐ姿が見られる。ホテルのシーサイドでは、シュノーケルやカヤックなどの様々なマリンアクティビティが楽しめる。

 

 

 

プールからは雄大なモーレア島を一望でき、サンセットを眺めながらプールサイドのバーやレストランでの食事は格別だ。

 

 

 

 ホテル滞在の楽しみのひとつである食事。レストランは2つ備えており、オープンエアのTaapuna Restaurantではモーレア島を臨みつつ、タヒチの豊かな海の幸や伝統的なポリネシアン料理がいただける。南国ならではの贅沢なひとときを堪能できるのが醍醐味だ。

 

 

 

 

 もし数日間滞在するのなら、ホテルから徒歩圏内にあるタヒチならではルロット(屋台)やローカルレストランに足を運んでみるのもいいだろう。

 

 

ホテル近くのルロット。

 

 

 

 タヒチから成田への帰国便は朝便のため、空港から近いのも便利。ぜひ滞在先リストのトップに加えて欲しいホテルだ。

 

 

 

エア タヒチ ヌイの直行便で約11時間。ジェットラグもなく滞在が楽しめる

 

 

 

 旅の往復は直行便がベスト。2024年10月からタヒチへの直行便が運航再開するエア タヒチ ヌイ。成田空港から約11時間のフライトでタヒチに到着する。

 

 夜中に成田空港を出て現地時間の午前中に到着する為、ジェットラグに陥ることもなく、快適。到着した初日からアクティブに過ごすことができる。

 

 搭乗時には、飛行機の尾翼にも描かれているタヒチの国花であるティアレが乗客一人ひとりに手渡しされ、機内にはかぐわしい香りが漂う。

 

 成田~タヒチの日本路線には日本人スタッフが搭乗しているのもいろいろと心強い。

 

 ポエラヴァ・ビジネスクラスでは、黒真珠(ポエラヴァ)の気品と優雅さをイメージした空間となっており、ゆったりとした座席配置でプライバシーに配慮されており、快適に過ごせる。

 

 

 

 

 次はタヒチの島を巡るクルーズ船をご紹介する。記事を読む

 

 

 

エア タヒチ ヌイ公式ホームページ

https://jp.airtahitinui.com/

 

エア タヒチ ヌイ 日本発着便の運航状況

https://jp.airtahitinui.com/news/corporate/2024-2025NRTPPTSC

 

テモアナ タヒチ リゾート公式ホームページ

www.temoanatahitiresort.pf/en/

 

タヒチ政府観光局公式ホームページ

https://tahititourisme.jp/ja-jp/

 

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