Explore the Hidden California Episode4
【短期連載4】新しい5つ星エアライン|いま乗るべき「スターラックス航空」搭乗記
October 2025
2020年から運航をスタートした「スターラックス航空」は、旅慣れた大人たちから注目を集める台湾発のラグジュアリー航空会社。旅の可能性を大きく広げる新しいエアラインの北米フライトについてご紹介したい。
text maiko takeda
魅力1:台湾発のラグジュアリーエアライン
台湾といえば、食事の美味しさ、人柄の良さを感じさせる温かなサービス、丁寧で清潔感のある実直な仕事ぶりなどがパブリックイメージだ。そんな台湾から誕生した5スターのフルサービスキャリア「スターラックス航空」は、就航以来、ラグジュアリーな空間デザインや洗練されたサービスで評判を高めている。機体は優雅なホワイト&ゴールドベージュの色使い。見た目からして高級感が漂う。インテリアを手掛けるのはBMWグループのデザインチーム。まるで自宅のリビングルームにいるかのような寛ぎのインテリアを実現すべく、温かみのあるアースカラーと上質な素材をキャビンに採用。
またホットタオルやハンドソープには独自に開発されたオリジナルフレグランスを使用するなどの細やかなサービスに目を見張る。またCAの方たちのとても丁寧な接客には安心感があった。
魅力2:台北を拠点にアジアや北米へ!ストップオーバーも可能
大きな魅力は、台北を拠点に多くの就航先へ行けること。2025年現在、日本から、北は札幌、南は沖縄まで国内11都市と台北・桃園空港を結び、そこをハブに、バンコクやダナン、シンガポール、ジャカルタなどアジア14ヶ所、そして北米4ヶ所、アラスカ航空とのコードシェア便を含めると北米合計24ヶ所もの場所に就航している。台北を経由して、カリフォルニアをはじめ、さまざまなアメリカの都市に行けるのは大きな強み。乗り継ぎ分のビハインドがある分、運賃プランやサービスに値頃感があり、またストップオーバーも可能。なので、行きや帰りに台北に立ち寄り、ステイを楽しめるというのも大きな特徴。ひとつの路線の席を取ることで、台北という魅力的な都市に立ち寄り、美味しい食事や観光を追加できるというのは大きなアドバンテージといえる。楽しみがまるで2倍である。私も時間さえ許せば、
魅力3:プレミアムエコノミーの充実度がすごい
どのクラスにおいても優雅さと落ち着いた上質な空間に目を見張るものがあるのが「スターラックス航空」の魅力。今回は、北米への長距離路線でプレミアムエコノミーの席に座ったが、グレーとブラウンで仕上げられたシートデザインのセンスの良さにまず驚きがあった。シーチピッチも広く、少し前のビジネスクラスと同等の印象。
またフライト中も利用できる無料かつ容量無制限のWi-Fiサービスがあり、北米路線で提供されるアメニティキットの充実度も特筆すべき点。有名スーツケースブランドとコラボレーションしたディテールと実用性にこだわったポーチはチャーミング。またハンドクリームとリップクリームはスウェーデンのコスメブランドのものでクオリティが高かった。プレエコでこれならビジネスクラスの充実度はいかに。ぜひ乗ってみたい!
魅力4:さすが台湾!ラウンジや機内での食レベルが高い
台湾らしく、機内食が美味しいことに気持ちが華やぐ。台南の「BarTCRC」と「Bar Home」のオーナーのオリジナルカクテルは全クラスで頂け、今回は、ジン、乳酸飲料、ブルーキュラソーなどを調合した爽やかカラーのサイファイ・コスモスがオンメニュー。台北・桃園国際空港ターミナルでのトランジットの際は、本来ビジネスクラス以上で使用可能な「スターラックス航空」専用「ギャラクティック ラウンジ」を利用させていただいたが、こちらも食が充実。ビュッフェのフードやドリンクに台湾料理が並び、オーダー式のフードメニューは種類豊富で時間帯によって内容が変わる。
ディナータイムには台湾で人気の「福州世祖胡椒餅」の胡椒餅を。帰り便の早朝時に立ち寄った際は、長蛇の列をなすことで有名な「阜杭豆漿」の豆乳とネギ餅のセットを頂き、台北市内に立ち寄った気分に浸れた。台湾の職人精神を体現する人気ブランド「NINAO」のジェラートや杏仁ドリンク、水出し烏龍茶などもしみじみと美味しかった。また機内での食事も、鳥ご飯や朝食時のお粥など台湾料理が美味しいことはもちろん、洋食も野菜たっぷり、丁寧で味付けが上品。添えられたクッキーやデザートまで美味しいとは、さすが台湾。食事が美味しいことは正義だ!
台湾好きにはたまらない充実の「スターラックス航空」。ビジネスクラスやファーストクラスの快適度にも興味津々である。
スターラックス航空













