Special Courses at Chinaroom, Grand Hyatt Tokyo
「パーク ハイアット 杭州」料理長直伝の特別コース。グランド ハイアット 東京に4月末までの限定で登場
March 2026
現地まで足を運ばずとも、世界各地のグループホテルが誇る本格料理を東京で味わえる。そんな人気企画を積極的に展開している「グランド ハイアット 東京」の中国料理「チャイナルーム」で、新たな特別メニューの提供が始まった。今回コラボレーションするのは、「パーク ハイアット 杭州」の浙江・広東料理レストラン「ダイニング ルーム」。料理長自ら来日し、「チャイナルーム」の料理長とともに作り上げたコースは、この機会だけの特別な内容となっている。
text yukina tokida
2003年の開業以来、多くのファンを惹きつけてきた「グランド ハイアット 東京」。館内に揃う多彩なダイニングもその大きな魅力のひとつだが、なかでも根強い人気を誇るのが中国料理「チャイナルーム」だ。点心師による飲茶オーダーブッフェ(ランチ限定)をはじめ、コラーゲンスープ 鶏煮込みそばや釜焼き北京ダック、トリュフ小籠包、さらには夏季限定の冷やしそばまで、数々の名物料理を擁している。
また、グループホテルの料理長を招き、期間限定で本場の味を紹介する特別メニューも、「チャイナルーム」の人気企画のひとつ。上海や香港など、年ごとにコラボレーション先を変えながら開催されてきたが、今年選ばれたのは、「パーク ハイアット 杭州」の浙江・広東料理レストラン「ダイニング ルーム」だ。
「パーク ハイアット 杭州」の浙江・広東料理レストラン「ダイニング ルーム」料理長ジミー・ウェイ氏。
料理長、ジミー・ウェイ氏が率いる同ダイニングは、2019年から2026年まで8年連続で、中国の権威ある「ブラックパール レストランガイド」において“1ダイヤモンド”以上を獲得している。さらに、同氏は、2018年に国際料理大会「Le Cordon Bleu 2018 Global Gourmet Chef par Excellence Culinary Competition」で最高位となる“Chef Par Excellence”を受賞したほか、2024年には中国版『Forbes』が選ぶシェフ30人にも選出された。とりわけ冷菜を得意分野とし、卓越した技術と、ハイアットで20年以上にわたり培ってきたキッチンマネジメントの経験によって、高い評価を集めているという。
今回は、4月30日まで提供される全7品のディナーコースのなかから、特に印象に残った品をいくつか紹介したい。
まず注目したいのは、コースの幕開けを飾るウェイ氏お得意の前菜6種だ。ひと皿のなかに異なる食感や香りの重なりを織り込みながら、素材の持ち味を端正に引き出した構成は、氏の真骨頂といえる。華やかな見た目と繊細な味わいが両立し、この後に続く料理への期待を自然と高めてくれる。
前菜6種の一例。煮卵の中にフォアグラのペーストを詰めたものから、蒸し鶏寄せのクラゲの和物、ウニ入りイカのニンニクのスパイシーソースまで、ひと手間もふた手間もかけられた、食べるのが惜しいような前菜づくしだった。
続いて登場するのが、ウェイ氏を代表する料理であり、「Dish of the Year(その年の一皿)」にも選ばれた「植物燕の巣入り スジアラ団子の蒸しスープ」だ。澄んだスープのなかに、滋味深い旨みのスジアラ団子(はんぺんのように軽やか!)と植物燕の巣を合わせた一品で、派手さに頼らず、丁寧な技術によって奥行きのある味わいを生み出している。身体にすっと染み入るようなやさしさと、上質な余韻を感じさせる、印象的な椀物だった。
「植物燕の巣入り スジアラ団子の蒸しスープ」。中に植物性の燕の巣がたっぷりと詰まっている。植物性の燕の巣というのは、木の樹脂由来のもの。
また、「濃厚なオマール海老 餅 キヌアの中国味噌炒め」も、ウェイ氏ならではの一皿といえよう。オマール海老の力強い旨みと弾力に、自家製餅のもっちりとした食感、キヌアの軽やかなアクセントが重なり、中国味噌のコクと甘みが全体をまとめ上げていた。
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左:「濃厚なオマール海老 餅 キヌアの中国味噌炒め」。甘みのある味噌の味わいに、どこか懐かしささえ感じた。右:「海老 ナマコ 帆立の海老スープご飯」。スープとぱらぱらなおこげが別々に提供される。写真はおこげをすべてスープに入れた状態。
締めくくりとして登場する「海老 ナマコ 帆立の海老スープご飯」も、見逃せない。海老の旨みを凝縮したスープが、おこげのように仕立てた香ばしいご飯にじんわりと染み込み、食べやすい大きさに丁寧にカットされたナマコや帆立の食感が重なって、最後の一皿にふさわしい豊かな満足感をもたらしてくれる。滋味と贅沢さを兼ね備えた味わいは、コース全体を美しく締めくくってくれるはずだ。
杭州の名店で腕を振るう料理長の技と感性に、「チャイナルーム」の洗練された空間とおもてなしが重なる今回のコラボレーション。現地の味わいと料理長の感性を東京で体験できる、またとない機会となりそうだ。
グランド ハイアット 東京「チャイナルーム」
www.tokyo.grand.hyatt.co.jp/restaurants/recommended/chinaroom/park-hyatt-hangzhou/















