SEFINO, JW Marriott Hotel Tokyo
「JWマリオット・ホテル東京」に誕生した、革新的なモダン地中海料理
December 2025
ミシュランおよび50 Best Awardsを受賞したシェフ アグスティン・バルビ氏が率いるモダン地中海料理「セフィーノ / Sefino」がJWマリオット・ホテル東京に誕生。新たなダイニングシーンを切り拓く独創的なシェフによる、大胆で洗練された地中海料理とはいかなるものか。美食家の間で注目のレストランを紹介する。
text chiharu honjo
東京・高輪の新たなランドマーク「TAKANAWA GATEWAY CITY」の高層階に開業した、マリオット・インターナショナルが展開する最上位のラグジュアリーブランド「JWマリオット・ホテル東京」。同ホテルのレストランに、全40席からなる独創的なモダン地中海料理「セフィーノ / Sefino」がオープンした。sea(海)+cefiro(そよ風)+fino(洗練)を由来とした店名は、海の風が運ぶ洗練された地中海の恵みを意味し、29階から望む都心の景色とともに同ホテルならではの上質な美食のひとときを堪能できる。
エントランスで名前を告げ、ワインセラーが並ぶ廊下を抜けるとウェイティングスペースがあり、そこからダイニングへ。店内は自然豊かな欧州の田園風景を彷彿とさせるコンテンポラリーなデザインで、地中海の陽光を想わせる温もりと高輪の静謐な美しさが響き合う広々とした空間が待ち受けている。キッチンの様子を見ることができるライブ感あふれる窓もあり、これから始まる食事への期待感が高まる。
奥には、瀟洒な邸宅にいるかのような温もりあるプライベートダイニングが。
さらに奥には、趣の異なる洗練されたプライベートダイニングも完備。10名まで利用可能。
アグスティン・バルビ氏。
メニューは、世界的に高い評価を受けるシェフのひとりであるアグスティン・バルビ氏が監修。スペイン人の祖母とイタリア人の祖父をルーツに持つアルゼンチン出身のバルビ氏は、日本にある和食やフレンチ、スペイン料理の名店で研鑽を積んだ後、2020年に香港で自身のレストラン「Andō(アンドー)」をオープン。日本の食材とスペインの伝統を融合させた革新的な料理が評価され、わずか1年でミシュラン一つ星を獲得し、「Asia’s 50 Best Restaurants(アジアのベストレストラン50)」にも選出された気鋭のシェフだ。さらに2025年、「The Best Chef Awards(ザ ベスト シェフ アワード)」において最高位である“Three Knives(ザ・ベスト)”の称号を受賞し、その創造性と情熱、そして国際的な影響力が称えられた。日本と香港で腕を磨きながら国際的な感性と個人の表現を融合させたメニューは、心に響く、温かく、洗練されたイノベーティブな料理。素材の産地やサステナビリティに配慮しながら厳選した食材や魅惑的なスパイスを使っている。
鮮やかな彩が美しい「ロブスター、バーニアカウダ」。
しっとりと焼き上げた「子羊のロースト」。
「Andō」でも提供されているシグネチャーメニュー「Arroz Meloso(アロス・メロッソ)」。
独自の料理哲学を築いたバルビ氏が手がけるのは、幼少期の思い出からインスピレーションを得た「グルメ・エモーショナル」なメニュー。この日いただいたPresentationコースは全7品(¥25,000)。日本の食材を使いながら地中海料理のテクニックで仕上げたワンバイトのウェルカムスナックや、マグロのタルタルをニンニクとアーモンドのソースとともにいただける前菜、皮をパリッと仕上げた甘鯛にマイタケのソテーを添えてソースで仕上げた魚料理、シェフの父との思い出が詰まっているアルゼンチンの伝統的なチュミチョリソースを合わせた仔羊のローストなど、今まで味わったことのない美しい料理が次々とサーブされる。また、手作りの「あおさのフォカッチャ」は、スペインのバレンシア地方で1500年以上生きる長寿のオリーブ、ファルガ種から採取した年間2000本限定という希少なオリーブオイルとともにいただける、ここにしかない味わいだ。
シグネチャーメニューは自身のレストラン「Andō」でも提供されている「Arroz Meloso(アロス・メロッソ)」。幼少期に祖母ローラの家で味わった「カルドソ」に着想を得た、記憶と伝統が息づくお米料理で、海鮮・きのこ・肉・旬の野菜などを使い、季節ごとにアレンジを加えて提供。多めのスープと米を煮込んだ、トロッとした食感のリゾットのような料理で、一皿ごとに移ろう季節を味わえる。
ソムリエによるペアリングも興味深い。ウェルカムドリンクのマセラードは、ハイビスカスとブラックベリー、ジュニパーベリー、黒コショウやシナモンといったスパイスを二晩かけてゆっくりと味を引き出してからサーブ。前菜に長期熟成本醸造酒「濃熟オールド」を合わせ、魚料理には爽やかさと複雑さを兼ね備えた「シャトー・ド・プレザンス ランジュー・ブラン 2022年」、肉料理にはフレンチオークで1年ほど熟成させてから瓶の中で1年熟成させた見事なバランスの赤のヴィンテージ「エル・アンデン・デ・ラ・エスタシオン・ムガ 2019」などが登場した。
特筆すべきは、グラスがすべてザルトで統一されていること。世界中のワイン生産者やプロフェッショナルから高い支持を集める伝統的なハンドメイドグラスで、エッジの薄さ、繊細なステム、グラスの角度など、ワインの味をより深く堪能できる逸品といえる。温度、香り、食感の細部にまでこだわり抜いたモダンで洗練された地中海料理を堪能しながら美酒を愉しみ、日常から優雅に解放された特別な時間を過ごしたい。
モダン地中海料理「セフィーノ / Sefino」
東京都港区高輪2-21-2
TEL.03-3434-7070















