Savile Row Pop-Up Crisis to Combat Homelessness
ホームレス問題に取り組むためのポップアップイベント「Crisis」
December 2024
「Crisis」は、ホームレスの人々を支援する英国の慈善団体だ。先日、ロンドンのオールド・バーリントン・ストリートにて、Crisis主宰の1週間限定のポップアップショップが開かれた。セレブが寄贈した品々、ユーズドのサヴィル・ロウの仕立て服、そしてラグジュアリー・ブランドの中古品などが売り出された。このイベントでの収益は、ホームレス問題の解決を支援するために使われる。
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「Crisis」は、ホームレスの人々を支援する英国の慈善団体だ。運営するオンラインショップでは、ストリート、ヴィンテージ、デザイナーズ・ブランドなど、多彩な商品が取り揃えられている。一見すると、センスのいいユーズドショップのようだ。ショッピングを楽しみながら、社会的な貢献もできるという仕掛けである。
12月9〜14日、ロンドン、オールド・バーリントン・ストリートにて、Crisisが主宰したリアルイベント「Pop-Up Crisis」が開催された。英国を代表するセレブや、一流ファッション・ブランドから寄付されたアイテムを販売し、チャリティー資金に当てようという主旨である。
2018年から開催されているPop-Up Crisisは、すでに50万ポンド以上の資金を集め、ホームレスの人々を支援してきた。今年のイベントもその伝統を引き継ぎ、スーパーモデルのケイト・モスやデヴィッド・ガンディ、オアシスのフロントマンであるリアム・ギャラガー、俳優のダニエル・クレイグ、ミニー・ドライバー、コリン・ファース、アーティストのジェシー・ウェア、ラジオ・テレビホストのクララ・アンフォなど、そうそうたる面々が自らの愛用品を寄贈した。
ショップでは、マーク・ジェイコブス、ジミー・チュウ、ランバン、トッズ、バブアー、ミスター・ポーター、サンスペル、アンダーソン&シェパードといったラグジュアリー・ブランドがアイテムを提供した。また、英国の時計販売業者「ウォッチズ・オブ・スイス・グループ」から100本の時計が寄進された。
期間中、ジョンジョ・ジュリーやベストリーによるDJセットが行われ、イベントを盛り上げた。また、特別なアイテムが当たるラッフル(抽選会)も催され、来場者をわかせた。
Crisisは厳しい冬の時期に、ホームレスの人々を支援する重要な活動を行っている。クリスマスには一時的な住居、デイセンター、包括的なサポートプログラムを通じて6,000人以上の人々を支援した。これらのサービスは、ホームレスの人々が一から生活を立て直すことを最終目的としている。
このイベントは、アンダーソン&シェパードのディレクター、アンダ・ローランド氏と有名メンズウェア・スタイリストのトム・スタッブス氏によって発案された。社会で最も弱い立場にある人々を助けることを使命としている。
家族で過ごす温かいクリスマスを迎える人がいる一方で、孤独に寒空の下で震えている人もいる。この機会を通じてホームレスの人々への支援を、ぜひお願いしたいと思う。
https://shopfromcrisis.org.uk/