RICHARD MILLE KOBE
時計愛好家に選ばれる
リシャール・ミル 神戸
November 2020
高級時計に審美眼のある愛好家が多いこのエリアでオープンからわずか1年にして話題の店舗が「リシャール・ミル 神戸」だ。
photography tatsuya ozawa
1階のメインフロア。光を巧みに取り入れた、洗練された内装でブランドの世界観を表現。タイムピースが芸術作品のように展示されている。
長い歴史と伝統技術が高い評価となる機械式高級時計業界の中で、2001年創業と若いブランドでありながらも世界的に人気を博しているリシャール・ミル。革新的な技術や素材を駆使したタイムピースは、平均価格2000万円以上。“超”がつく高級時計である。生産本数も限られており、この時計を手にすることができるのは、ごく一部の人間に限られる。
そんなリシャール・ミルの国内3店舗目のブティックとして昨年10月にオープンしたのが「リシャール・ミル 神戸」だ。神戸随一のショッピングエリア・元町でひと際存在感を放つ路面店は、壁面や什器、ファニチャーもすべて全世界共通のコンセプトを踏襲しており、曲線と光を生かした特徴的な空間デザインとなっている。
RM 72-01 オートマティック フライバッククロノグラフ
完全自社製のキャリバー「CRMC1」を搭載したユニセックスモデルの新作。特許取得のダブルスイングピニオンの連動機構により、425もの部品を内蔵しているにもかかわらず、ムーブメントの厚さは6.05mmという薄型化を実現。技術力を結集したこの自社ムーブメントにより、ブランドを代表するアイコンモデルが誕生した。自動巻き、RGケース、38.40×47.34mm。¥26,000,000 Richard Mille(リシャールミルジャパン TEL.03-5511-1555)
時計愛好家が多い神戸でこのブティックが評判であるのには、いくつか理由がある。まず居心地の良い空間と導線の優れた店舗設計であること。入り口はふたつあり、どちらも通りに面している。三宮中央通り側の入り口は、2階への階段に直結。このスペースにはワインセラーやソファがあり、ゆったりと寛ぎながら時計を選ぶことができる。また同フロアには技術者ルームもあり、その場でストラップ交換や簡単なメンテナンスも行ってくれる。購入後のアフターケアも万全というわけだ。
また、ブランド設立当初からのオーナーとの長い付き合いも大切にし、顧客を対象としたゴルフやディナーなどのイベントが定期的に行われている。オーナー同士の情報交換・交流の場にもなっており、こうしたコミュニティがリシャール・ミルの愛好家の熱をさらに高めているのだ。
上:2階にある技術者ルーム。ストラップ交換などもここで行ってくれる/下:2階はゆったりと寛げる空間。
RICHARD MILLE KOBE/リシャール・ミル 神戸
兵庫県神戸市中央区三宮町3-1-9
TEL.078-392-5111
営業時間:11:00〜19:00(水曜定休)
THE RAKE JAPAN EDITION Issue 37