OMEGA: MY CHOICE - SERGIO GUARDÌ
オメガ – 私の選択 Vol.5
セルジオ・グアルディ
August 2019
シューズ・ブランド、バルバネーラの創立者セルジオ・グアルディは、
ヴィンテージを基本とした独特のスタイルで知られている。
彼のオメガへの愛は、彼自身のカルチャーに根ざしたものだ。
by THE RAKE
セルジオと弟のセバスティアーノが率いるイタリアのシューズ・ブランド、バルバネーラは、今日最も人気のあるメンズ・ブランドのひとつといえる。2011年、ブランド設立時にリリースされたシンプルなコレクションは、まさにマーケットが求めていたものだった。
以来、兄弟はロック・ミュージック、ノンシャランでボヘミアンのようなライフスタイル、サルトリア的なメンズ・ファッションを融合することを追求してきた。そこには、いつも“過去=ヴィンテージ”への尊敬がある。だからこそセルジオは、いつもオメガのファンであったのだ。
———あなたのオメガのストーリーを教えて下さい。
「私のオメガとオメガのストーリーが始まったのは、ずいぶんと昔のことです。私はまだ10代で、2人の超クールな年上のいとこがいました。1960年代生まれの彼らは60年代と70年代のスタイルに通じていました。
ひとりはベースプレイヤーで、イタリアにおけるハーレーダビッドソンの最初のオーナーのひとりでもありました。もうひとりのほうは、アメリカン・マッスルカーや、1950年代のヴィンテージ・ジュークボックス、ピンボールマシン、家具など、往年のアメリカのものに夢中でした。そしてふたりとも時計が大好きだったのです。
ある日、ふたりは月に着陸した最初の時計について話してくれました。そのストーリーはティーンエイジャーであった私にとって、驚くべきものでした。実はその頃、私の父がオメガを所有しており、私は父の時計を別の角度から眺め始めたのです。私はとても若かったので、それまでは、時計について考えたこともありませんでした」