「誠実な紳士であれ」という
ファミリーの教えを今に

　そんなダミアーニが、ジョルジョ氏いわく“時代を超えたトレンドの象徴”として誇るコレクションの一つが、クロスモチーフを特長とする「ベル エポック」だ。ベル エポックは、20世紀初頭のアール・デコのデザインから想を得た幾何学的なデザインを魅力とするジュエリー。

　日本限定の最新作「ベル エポック・アイスバーグ」には、目が覚めるようなブルーの彩りが添えられた。昨年のレインボーカラーを用いた華やかなカラーリングから一転、ダミアーニの日本上陸40周年を記念するピースと呼ぶにふさわしい、深みのある色遣いが目を奪う。

「このジュエリーは大西洋に浮かぶ雄大な氷山の荘厳な美しさ、そんな幻想的なイメージから誕生しました。セッティングにおいては、透明のダイヤモンドからはじまり徐々にブルーサファイアの色が濃くなっていく、繊細なグラデーションにこだわっています。この色合わせが、実に大変でしたね。その結果『アイスバーグ』という名にふさわしい、クールな色遣いの中にも、実に奥行きのある表情が生み出されたのです」

　ベル エポックはダミアーニの中でも、女性はもちろん、男性にも人気を博してきたコレクションだ。この凛々しい色遣いには、ぜひ日本の男性にもジュエリーを手に取ってほしいという、ジョルジョ氏の想いが込められている。

「イタリアは男性もジュエリーを着ける国。ジュエリーは女性にとっては装いの最後の仕上げとなるものですが、男性にとっては着けることでがらりと雰囲気が変わってしまうような、ファッションの主役ともなる存在です。ですからこのジュエリーも、海の深い青を思わせる、丁寧な色合わせへとこだわりました。作り込まれた細部にこそ高い感性が宿る、上質なジュエリーを日本の方々にもぜひ選んでほしいと思っています」