CONVERSATIONAL STYLE: ETHAN NEWTON OF BRYCELAND'S

イーサン・ニュートン、そのスタイルを語る

April 2019

 

 

 

———日本での経験は、あなたにとってどのように役に立ちましたか?

 

「日本は私に初めて、ベーシックなワードローブを作る方法と、その価値を教えてくれました。今日私のワードローブの中にある、定番的なアイテムのことです。コマーシャルに踊らされず、しっかりとした哲学を持ってメンズウェアというものを見通すことを学びました。

 

 思うに私の時代は、日本はビスポーク・クロージング界のリーダーであり続けており、ワードローブというものに他のどのエリアよりこだわりと深い造詣を持っています。19年前に初めて来日したときは、基本となるアイテムとその上手な着こなしを教えてくれる、セレクトショップのウィンドウを覗き込んでいたものです。パーフェクトなテーラード・ジャケット、ハンドメイド・シューズ、ジーンズ、そしてレザージャケットなど。カテゴリーは適切に定義されており、いつも美しく飾られ、完璧なお手本でした」

 

 

 

———ブライスランズのヴィジョンを説明してもらえますか?

 

「ベーシックなワードローブを提供していくことが基本ですが、日本人のニーズに応えつつ、違うアプローチも試みようと思っています。それがブライスランズのスタート地点でした。太っちょのオーストラリア人によって解釈された英国、ヨーロピアン、そしてアメリカの服に、日本の洗練されたプレゼンテーションを加えようと試みています。

 

 メンズウェアで大切なことは、あなた自身の方法で、出来る限り素直にあなたを表現することです。ロゴものやひと目でブランドものだとわかるものは、避けるべきです。服はそれを着る人より、目立ってはいけないのです」

 

 

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